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2013年11月29日金曜日

「骨折とPCRT」身体との会話・・・132


2週間の入院


余談になるが、ヘルニアで手術をする方がいますが、ヘルニアの手術と腰痛は関係ないというMDもいます。では、手術後に腰痛が改善するのは手術の効果ではないのか? 実際、手術後に腰痛が改善されます。

ある診療整形外科というMDがブログでこんな事を書いています。手術の際の全身麻酔は全身の筋肉を瞬間的に弛緩させるので痛みは軽減できる。手術は一種の儀式みたいなものだ。このことをためすいいチャンスです。

小生も日頃から軽度の腰痛と肩凝りがある。術後の麻酔から覚めて腰や肩が非常に軽くなった。ほんと軽い。こんな軽いのは初めての経験である。やはり、ますの影響は筋肉を緩める効果は大きいようだ。

さて、4時間の手術は成功し、術後の計画が提示された。2週間の入院で2週間後に抜糸をして、しばらく通院して経過を観察する。入院2日目から超音波をかけて化骨発生を促す治療と縫合した部位の消毒が入院期間続く。

ここで一番やっかいなことは手術した部位の骨転移と感染症である。特に感染症にはDrも気を使うらしい。ほぼ毎日抗生物質の点滴を行う。骨折の転移はまずないと言ってよい。それだけ固定術は強固らしい。

術後は日によって違うが夕方になると微熱が出て患部にうずくような痛みが出た。腫脹と発赤が引かず感染症の疑いが出てきたが抗生物質の点滴をすることで落ち着いているので様子見である。手術の翌日から足関節の拘縮を防ぐために底屈、背屈運動を隙を見てやっていた。

そのかいあって足関節の拘縮はない。4,5日すると車椅子での行動ができ、トイレが自力で行けるようになり、動くことで体力も回復してきた。同時に寝ているのが退屈で困った。1週間後は外出許可をもらい午後に3時間位外出してオフィスで患者さんへの休診のお詫びの手紙を発行し、診療再開の準備を進めていた。

1周間が過ぎると理学療法が始まり、PTによる物療とマッサージを行う。はっきりってマッサージや可動域改善などの技術は小生の方が・・・しかし、一生懸命やってくれるので嬉しい。そうこうしているうちに2週間が過ぎて抜糸のをして退院である。ここまで順調である。

退院して次の診察まで1週間である。その間はのんびり家で静養する予定であったが、やはり患者さんやセミナーが気になってどうしようもなく、診療再開のためにがさがさ動いていた。動きすぎたせいか再び夕方になると微熱が出るようになった。

抗生物質の飲み薬を飲んでいたが殆ど聞かない状態が続いた。痛みと腫れが酷く、発赤も顕著に出て僅かな振動でも痛みが増幅した。退院して1週間後の診察で感染症を起こしていると診断されて一瞬ドキッととした。
さて、感染症の処置はどうするのかDrの説明を聞いた。「当院でこのような感染症のときは再手術をして固定している金属を抜き取ります。固定金属の裏側に菌が増殖して骨髄に入り込むのが一番危険な状態ですので、それを防ぐために金属を除去する手術をしましょう。」

この説明を聞いて、目の前が真っ暗になった。慌てて、他の選択肢がないのか聞いた・・・続く


手術後5日後の患部

2013年11月1日金曜日

「骨折とPCRT1」身体との会話・・・129 

唇を噛み締めて・・吉田拓郎
ブログ記事とは全く関係ありません


久しぶりの更新です。仕事の忙しさやプライベートでケガをしたりといろいろなことがあった。。特にバイクで転倒して右足の骨折で手術をして2週間の入院は堪えた。

転倒して右足が動かず足首が膝と反対の方に向いていた時には「やっちまった~(-_-;)・・・」と、後悔とも思える感情が湧きでた。その時にまず脳裏に浮かんだのが、次の日曜日のセミナーのことだった。

九州や関西の遠方からの受講生の顔が浮かんだ。その次に患者さんの顔が浮かんだ。月曜日から予約をしている患者さんのキャンセルのやりくりをどうしたらいいか・・・

体のことより仕事やセミナーの人間関係が先に浮かんだ。冷静に考えたら救急車を呼ぶことが専決だった。救急車を呼ぶために119に電話をした。2,3回やってもつながらない。携帯が壊れたか・・電波が届かないのか・・焦った。

転倒した場所は道のない山中で地図に載っていない場所で救急車が入ってこれない場所で、住所や目印になるものもない、もちろん人などまず入ってこない場所である。救急車を呼べないとどうなるのか・・・この段階で足が疼きだして来た。・・汗

119を何度かかけたが連絡が取れない。5,6回目に119と繋がった。つながらないのは焦って1119番をかけていた。1が一つ余計だった。場所を聞かれてもわからないので答えようがない。携帯の凄いところはGPSである。通話中に位置確認が出来る。

20分くらいしてまわりで救急車のサイレンの音が聞こえるが、場所の特定ができず、ウロウロしている救急車が恨めしくなった。40分から50分くらいで救急隊員が歩いて登ってきて顔を見たときは思わず気が抜け「助かった!」と心で叫んだ。

その瞬間、足に激痛が走りだした。隊員が応急手当をするのだが触るだけで激痛が走り手が付けられず簡易の固定装具を持ってきたがそれだけでは、動かせるだけの固定ができず、思わず「その辺の木端を添え木にして固定してくれ」と言って隊員の方に注文をいってしまった。

山道といっても生活道路でもなく、単なる地元の林業や管理するための作業道路みたいな道で、幅は150センチ位の道である。もちろん救急車などは入れない。さて、こんな急な下り坂の道を簡易の担架でゆらゆら運ばれたら痛くて堪ったもんじゃいと心で泣いていた。

どうやって運ぼうか駐在所のお巡りさんと救急隊員でしばらくやりとりしていたら、なんとミニパトがタイヤを空転させながら上がってきた。幅がギリギリでドアが空かない。後ろのハッチバックを開けて何とか担架のまま乗ることができた。

救急隊員をはじめ地元の駐在所のお巡りさんには随分と注文を付けて運び方はこうしろ、ああしろとうるさく言ったにもかかわらず親切に対応して頂き涙が出た。

救急車で病院に運ばれている時に担架に付き添ってくれた隊員の方の優しさは安心と心強さを感じこの人に身を任せれば大丈夫だ・・・そんな風に感じた。治療院に訪れる患者さんもあのような安心感を術者から得られたら最高だろう。

事故現場から病院までは20キロくらいだろう。時間は覚えていないが長く感じた。確か40分くらいだろう。交差点や道の段差を通過するときに振動がやけに足に堪えた。病院につくまではタオルを口に加えて痛みを堪えていた。

病院につくと休日のため整形外科のDrが外出していて他のDrが見てくれたがなんとも心もとない感じだった。処置をする前に靴をとズボンを脱ぐことで一苦労だった。痛みに負けてズボンを切って靴も切ってくれといったが靴(アウトドア用の分厚い)をきるような道具は無いと・・・涙

この段階で2ヶ月はだめだなと諦めたが・・・・続く













2012年3月16日金曜日

身体との会話112・・・ICC国際コーチングモジュール3

先日ICC国際コーチング養成講座に参加した。モジュール3で大詰めを迎えています。残すは後一回です。実際に代替医療の分野で臨床を行なっていると、最近の症状は慢性的な症状が多い。筋骨格系なども長年の肩こりや、腰痛や膝痛などが多い。

西洋医学的に考えると、肩こり、腰痛は整形外科、便秘や下痢は内科といったように一般的な常識になっている。症状を分類して専門的にみるのでそれでよい。しかし、1つだけの症状ならそれでいいが、複数にわたって抱えている面倒になる。

最近のTVなどは健康志向が強く、必ずと言っていいくらいに毎日のようにやっている。それもお笑い番組的な内容が多く、一方的な見方で放映している。もう少し多角的に検証するうと面白い番組なると思うのだが・・

TVに出て来る症例は、症状的な結果は大病なのだが、あたかも結果原因説で症状が原因のごとく取り上げられている。やはり結果は結果ととらえるべきだろう。結果には必ず原因がある。そこをついて欲しいところだが・・・歯がゆい感じもする。

前置きが長くなったが、最近の症状は結果を見ているが原因をみていない。みていないと言うより現代医学の苦手とする心理的な影響との関係を棚に上げている。せいぜいストレスと自律神経の関係やホルモンの関係程度で濁している。

ストレスと症状の関係を臨床的にみた最近の症例からみてみる。

症例

小学3年生 女子

症状
両側の大腿四頭筋痛、膝痛、下腿三頭筋痛が1週間前よりはっしょうする。お母さんは様子を見ながら、そのうち良くなると思っていたがなかなか改善せず、日を追うごとに痛みが強くなってきていた。
特に朝の起床時から学校に行き、学校での生活中はロボットのように膝を曲げずに歩いている。学校が終わって帰宅するころには通常の歩行ができるようになる。
来院時の症状は歩行痛、屈伸痛、屈伸不能、ロボット様歩行、仰臥位での他動的、自動的の膝屈伸ができない。圧痛顕著。

治療はハード面の治療は行わない。仰臥位で伸張反射でストレスチェック。出てきたストレスは卒業式の練習で思い椅子を毎日体育館に運んでいくことで嫌気があった。

治療は特別なことはせず、かわいい女こと学校の話を10分くらいしただけである。症状はその場で改善し、膝関節の屈伸運動も歩行も通常歩行になりかいぜんした。


ここで強調したいのは、ストレスとの関係がわかってもどのストレスが緊張を強いているかを見つけなければならい。ストレスの影響、学校でのストレスが影響していることは問診していけばわかる。学校の何がストレスか突き詰める事が必要である。

ただし、原因を追い込んで患者さんに負担をかけるの避けたほうがいいようなきがする。また、そのストレスの良し悪しを判断せず、患者さん自ら選択するように導くといい結果がでる。患者さんは自ら治す力を持っていることを信じて、自ら改善できる能力を持っていることも忘れてはならない。

まして、治してやる、術者が治す、このテクニックがいいんだ・・などとは思うことは改めたのほうがいいような気がする。患者さん自ら治す働きを手助けすることに尽きる。特に脳への刺激は強烈で、自らの意識的な思考、潜在的な志向は、何よりの薬になる。

読者の方はAMやPCRTを治療に使っている方が大きと思うが、治療技術もアートだが検査で何が原因かを見極めるのもアートである。さらに、手技だけがアートでもない。患者さんとの問診や治療中の会話からも色々な事がわかる。

その会話の中でヒントを得て、思考を刺激することもアートである。適切ないい刺激が自らの脳を活性化せて治癒に導いてくれる。コーチングのスキルを心身医療に導入していくことはこれからのストレス社会において、われわれ臨床家にとって大きな変化を与えてくれることは間違いないだろう。


拳骨

2012年2月1日水曜日

身体との会話109・・・AM福岡セミナー1 イエローカード

2,012年の第一回のAMI公認セミナーが福岡で開催された。昨年より多くの先生方が受講してくださった。ありがとうございます。さて、今回も小言で始まる。ANJが主催するAMI公認セミナーの受講資格は広い。これには異論がある方もいるだろうが日本の代替医療の独特の形態があるので、それを考慮した上でのことと理解していただきたい。

今回のセミナーで42回になった。認定者も増えてきて喜ばしいことだが、認定を取得することがこのセミナーの目的ではなく、また、取得する先生方が認定書を額縁に入れて飾っておくものでもない。認定書を患者さんの利益になるように活かさなければならない。

どうやって活かす? 額縁に入れて待合室に飾っておいてもホコリをかぶって掃除が大変なだけだ。認定書を取得して誰が利益になる? 考えたことがる方はいるかな? 多くの先生方は自己満足で終わっているだろう。それもありかもしれない。

認定を取得している方は、もう一度振り返ってみてほしい。認定取得する際は、テキストを何度も読んだり、実技での下肢長検査を繰り返して一生懸命勉強したはずだ。また、臨床でも丁寧に繰り替えして身に付けたはずだ。その時の熱いものが認定を取得した瞬間にどこかに行っていまう。もう一度、勉強したときの気持をさがしてほしい。

受講生は、国内の医療資格やカイロ学位を持っている。いずれも基礎医学の教育は受けている。更に身体を触ることもできる。それぞれ基礎教育の受講時間に差はあるかもしれないが、臨床において大切なのは経験である。この経験も時間が関係するので一様に比べることはできないが、臨床経験を積んでいく再に、治療かという立場の人間がどの位置にいるかよく考えれば時間を多少に関わらず、質の高い経験ができる。

先日のセミナーもそうだが、最近のセミナーを見て感じたことは、資格や認定に胡座をかいている方が目立つ。セミナーに出て質問もしない。疑問もわかない。普段の臨床で疑問があったり、解らないことがあれば質問したり、疑問を晴らしたり、アドバイスを求めたり、他の先生の治療を盗み取ったりと貪欲になるはずだ。小生などいまだに臨床で悩んだり、わからないことが多い。

質問がでないということは、全て理解して臨床も完璧にこなしているということか? そんなことはありえない。是非セミナーに参加したときは質問したほうがいい。また、我々も質問を受けることで学ばさせてもらえる。わからないことは勉強する。

技術的なことでも同じである。知らず知らずのうちに癖がつき、なかにはLODやCPさえ間違っている認定者もいる。間違いに気付いていない。一年に一度の認定維持だけで受講している先生方に多い。一年に一度という事は、間違いを一年間は間違いに気づかないということである。

更に、追い打ちをかけるように認定更新で受講されている先生は、全てわかっているガのごとく、もう学ぶものはないと積極的に学ぶ意欲がなくただ単に二日も黙って参加している。そんな認定者の実技をチェックするとLODは間違っているは、CPは的外れで、おいおいホントかよ・・と、自分の目を疑いたくなる。このような先生はイエローカードである。次回はレッドカードにならぬよう気を引きしてほしい。

当然のごとく、初めて間もない先生や、認定者でも豆に受講している先生は質問、疑問をもち常に上を目指している。この気持をいつまでも持ち続けてほしい。AM臨床家としての向上心や患者さん目線の立ち位置をもう一度さがしてほしい。決して、失ってはいないはずである。もう一度、飾ってある認定書の入った額縁を外して裏をのぞいてみてほしい。忘れたものは入っている。

拳骨

2012年1月24日火曜日

身体との会話108・・・ICCコーチング2

臨床的に患者さんから色々なアドバイスを求められることが多い。生活習慣の改善方、リハビリ的な運動法、予防的な運動方法など。このあたりのアドバイスは答えがある程度明確になっているものは、白黒はっきりと適切に答えることができる。・・・が、しかし全ての患者さんに適切であるか?

また、施術者はこの求めに正確に答えなければと色々な知識を習得する。ある先生は専門的に、ある先生は浅知恵の一般論まで様々である。専門性を持って知識を得ることはいいことだが偏って見ることこともある。偏った知識が果たして適切なアドバイスになるか? 

腰痛患者さんの例をあげてみる。「先生、腰痛は運動不足ですかね? 筋力が弱いんですかね? 腰痛にいい運動は? ストレッチはどうやったらいいんですか? 教えて下さい」こんなアドバイスを求められたら、さてみなさんはなんて答えますか。臨床ではよくあることで、みなさんも経験していることだろう。

さて、このアドバイスを求める患者さんから何かが読み取れる? ただ単に、患者さんの求めるアドバイスの答えを用意して適切に応じるだけでは、患者さんの腰痛改善を助けるアドバイスはできないだろう。まず患者さんが潜在的に何を求めているか知ることが必要だろう。

この患者さんが潜在的に何を求めているかが読めると、自ずと答えも変わってくる。よって、適切なアドバイスも出来る。患者さんが潜在的に何を求めているかがわからず、機械的に運動はいい、腹筋運動は腰痛予防に効果がある。何回やりなさい。何時間歩きなさい・・

多分言っている施術家の方も何の根拠もなく言っている。テレビや雑誌で言っていることをそのままオウム返しに行っている。なかにはお笑い番組の受け売りで言っている。根拠のない「一般論」だ。100歩譲って、正しいことであっても必ずしも患者さんに適切かというと必ずしもそうではない。個別性を無視しているアドバイスである。

アドバイス=助言・・助言≠答え・・あくまで助言であり答えではない。患者さんの求めている答えは白黒はっきりした、1+1=2 と言うような答えである。この答えが正しい場合(この場合は患者さんに合っている)には、この先生はいい先生、合っていない場合は頭をかしげる先生である。更に、合っていない場合の責任をその答えを出した先生に転換する。

助言者は答えを出さずに、幾つかの選択肢を提供し、選ぶのはあくまでも患者さんであり、答えを出すのも患者さんである。臨床に於いても、患者さんは「治療すれば治るのは当たり前」と思っていて、治ることを前提にして来院する。オフィスでの施術者の言動には全て施術者に責任が発生することを頭においておくべきセある。


拳骨

2011年12月28日水曜日

身体との会話106・・・PCRTセミナーより2

心身条件反射療法は、脳のパターン化された緊張を診ていき解放することである。この緊張は五感を通した外からの情報や内なる思考からパターン化された緊張がつくられる。この緊張パターンを見つけ出すのに神経筋反射を使ってみていく。

この神経筋反射を見れるか見れないかは、心身条件反射を臨床で使っていくうえで臨床家の生命線とも言える。神経筋反射を見られるようになるのは時間がかかるが、誰でもできることである。根気強くやることが必要である。

やり方は筋力検査や下肢長検査・・その他神経反射を見られるものであれば何でもいいだろう。やり方はどんなことでもいいが、いずれのやり方も反応は一致しなければならない。やり方に決まりはないがうまく引き出せる人とそうでない人がいる。

今年流行った言葉に「想定外」とい言葉がある。物事考えるときは、ある範囲内のことは考えが迄ぶ。一生懸命考える。しかし、それ以外のことは全く考えも及ばない。それが「想定外」である。範囲を広げたり、無限的にか考えると限がなく嫌になる。脳の性質としてなそんな所である。

原発の問題はさておき、心身条件反射療法も同じである。ある緊張パターンを見つけ出していくのに、色々な情報を組み合わせて反応を引き出す。神経反射をみる技術もさる事ながらこの情報の組み合わせを診ていくのも大きなスキルである。

この情報の組み合わせは無限である。こんなものはテキストには無い。その施術を行う先生の知識や体験、成功経験、失敗体験あるいは感が大切である。理屈では計り切れないものである。また、患者さんが意識的なものしか理解出来ないが、意識外の無意識の中に入り込まないとできない。

うまく検査ができる人は、このあたりの探りの入れ方がうまい。型にはまらずいろいろな情報が次から次と出てくる。まして、無意識の反応が想定外のことでも神経筋反射を信じることで対処できる。想定外の事はありえないと思って型にはまっていると先に進まず本質的なと頃まで掘り下げることはできない。

情報は消去法なので、探りを深めていくと狭まってくる。それにより本質的な原因がみえてくる。この探りを入れていくうちに迷子になってしまう方がいる。これもうまくいかない原因である。原因を探っているうちに探っている本人がどこにいるのか(どこの位置を探っているのか)わからなくなり治療が成立しなくなる。

迷子になる人は、やはり型にはまった想定内のことを一生懸命探っている。そんなときは型からはみ出て周りをよく見て、再度探りを深めていくことをしてもいい。この型にハマる方は思考自体に型を持っている。思考自体に型を持つと本来の神経反射反応に迷いが生じ、疑問をもつようになる。

疑問を持ち始めたら先には進まない。いかに型にはまった思考を捨ててニュートラルな思考で神経反射反応を診ていくことが出来るかできないかが臨床効果にあらわれる。「想定外」は政治家の言い逃れの言葉だけにしたいものである。


拳骨

2011年12月9日金曜日

身体との会話104・・・AMIセミナーより


久しぶりの更新です。11月のAMセミナー後、更新しようと思っていたのだが出来ずじまいでここまでサボってしまった。さて、何を書こうか・・・前回のAMセミナーで感じたこと。愚痴めいた話になるのでスルーしても結構。

AMI公認セミナーは認定制度がある。この認定制度は任意で受けられる。認定を受けるには筆記試験と実技試験がある。この試験は国内も国際も同じ内容である。初級と上級がある。多くの方がチャレンジして取得している。

試験の合格ラインは結構高い。一夜漬けで合格は無理だろう。普段から臨床で使っていないとできない。認定書ほしさに受けても厳しい。そこそこの臨床で積んで行かないと。しかし、試験では臨床効果を試してはいない。よって、合格した先生のAM臨床効果は試験では問わないし判断できない。(見ればわかるが)

この認定取得に何を求めるのか? 肩書き? 認定書? ANJ、AMIホームページの登録? 目的は様々だろうが、本当に臨床で効果を出せているか疑問である。この認定制度には更新制度がある。認定維持のために年に1回セミナーを受講して更新する制度である。

認定を維持したい先生は年に一度のセミナーには顔を出す。認定維持のためにセミナー参加の目的を求める先生もいる。我々の技術は「手技」であるために理屈より感性が求められる。よって、技術の差がはっきりと出てくる。更に、技術的な癖が顕著に出る。

この癖は自分では気づかないものである。まして、オフィスで一人親方でやっていると誰も、癖を指摘するものがいなく気付くことができない。その癖を修正しないでおくと、癖から自己流になる。そんな先生が年に一度のセミナーに顔を出し、実技を見ていると「認定取り消しだ」と言いたくなる自己流が見受ける。この自己流は下肢長検査に表れる。

現在は認定が国内と国際がある。認定者の自己流が目立つのは国際認定者に目立つ。前回の実技では認定者に下肢長検査をしてもらい、左右差を評価してもらった。その後、小生が左右差を確認することを繰り返し行なった。8割の方が左右の判断に違いがあった。あるいは、左右差は合っていても、#2での明確な差が出ない方が多い。

左右差の評価の間違い、差がはっきりとでない・・・どうしてか? 基本ができていない。ただそれだけである。どうして基本ができないか? 基本は最初に誰も覚えることだが、基本は通過点では無い。原点である。その原点である基本を通過点で通りすぎて振り返ったり、戻ったりしないから基本が無くなってしまう。

癖か癖でないかは基本がわからないと癖もわからない。癖のある人は基本が無い人である。基本がわからないから癖がわからない。更に進んで自己流になる。こうなっては左右差などわかるわけがない。

癖は自分で気が付かないから、間違っていても、自己流でも正しいと思っている。意識的にやっているのでは無いの悪気はない。しかし、臨床の場では患者さんという大切な治療対象がいる。この患者さんに結果を出さす必要がある。評価が間違っていても良くなることもある。

それで良いとするか、メソッドに従って良くなる方がいいか・・言わずと知れた事である。再現性のある評価と結果が患者さんの利益である。もちろんAMだけが全てでは無いので、AMにこだわることもないだろうが、AMを臨床に取り入れるのであればそのくらいは身に付けてもらいたい。

自己流の人は、やはりセミナーに出る回数が少ない。そのため認定維持ために受講している方は、修正も効かなくなっていることもある。セミナーの目的は何であるか? ハウツウであれば形だけ覚えるために数回でればいいだろう。あるいはテキストと睨めっこしてもできる。

セミナーで学んだことを臨床で実践して、わからない、臨床は机上とは違う、テキストはこうだが臨床は違う・・いろいろな疑問や技術的なことの違いや疑問を次のセミナーを受講して紐解くところである。あるいは、自分のオフィスでりんという実践で腕を磨き、どれだけ腕を上げたかセミなー似でて試してみる場所でもある。

次回参加される先生は、遠慮せずにインストラクターを捕まえて自分のチェックをしてもらったほうが得である。下肢長検査の評価もインストラクターとどれだけ違いがあるのか挑戦してもらいたい。是非声をかけてほしい。楽しみにしている。


拳骨

2011年10月19日水曜日

身体との会話102・・・PCRT研究会より1


先週末にPCRT(心身条件反射療法:ニューロパターン・セラピー)研究会が行われた。このPCRTは、まさしく患者さんの身体(神経反射)に問いかけて反応を引き出して、患者さんの身体と会話する。身体と会話すると行っても、身体の反射神経の反応を筋肉を通して、神経機能を診ていく手法である。

反射をみることによって何がわかるのか? 診方によるが潜在的な緊張を見ると解釈していいだろう。この潜在的なものは、普段目を向けることは無いが、潜在意識は99%で顕在意識は1%とも言われている。最近の脳科学の進歩で明らかにされている。

また、意識は後付、いわゆるこじつけであるとも言われている。潜在意識が働きその後に意識が理屈をつけて、あたかもその人間の意思が言っているようになっている。では、この潜在意識はどんなときに働いているのか?

例えば、朝ごはんの味噌汁の具は何にしようか? これは意識的な働きで計画する。実際に食べるときに「右手で箸を持つ」「左手でお茶碗を持つ」とそのたびに意識的に考えて箸を持ったり、お茶碗を持ったりしている人はいないはずである。無意識で勝手に持っている。

この無意識での脳の緊張は、身体運動の反射系の働きを乱し、運動系であれば筋肉の過緊張を生じさせる。このことは「共縮」という現象で証明されている。スポーツ選手のイップスや試合前の緊張などが典型的な「共縮」である。身体が緊張で硬くなる状態である。

運動系外にも自律神経も乱し、交感神経が興奮し血流不全、消化器の不調、免疫系の低下まど様々な機能不全が生じる。その結果が各系の病理的な症状に移行していく。最近は心理的なストレスからの症状が多くなって来ているのは事実である。

この無意識レベルの脳の緊張は神経反射の機能を失い、筋緊張が顕著に現れて下肢長反応や筋のトーンの変化に出て筋力検査をすると力が入る、入らないに表れる。筋肉の強弱を評価する方もいる。この変化を評価して潜在意識の緊張を診ていく。

神経反射見るためにには何らかの刺激が必要になる。必要としなくてもできるがここでは誤解が生じるので刺激を加えて反応を見ることを前提とする。この刺激は身体内の物理的な刺激や化学的な刺激、思考でも反応する。

AMなら外的にストレス、プレッシャー、アクティベータ器での外的刺激で受容器を刺激すれば反応する。この反応は下肢長に顕著に現れてそれを氷解する。また、体内外の化学物質で化学物質に反応する受容器が反応する。例えば、梅干しやレモンを食べると口の筋肉が緊張して顔をしかめるだろう。更に、口の中では唾液が出てくる。味という化学物質である。

思考・・何を考えるかで交感神経が興奮して目が冴えてしまう。TVで応援しているスポーツ選手の活躍を見ていると、思わず握りこぶしを握って手に汗をかいていることもある。これらは意外と無意識で行なっている。このような状態で自律神経の乱れや反射神経が乱れて身体内外の各系の乱れを作っている。

この神経学的な反応を診て、評価していくのが「身体との会話」である。AM然り。PCRTもまた然り。身体を機械的に評価すると構造ありきで症状を見てしまう。本質的な原因がどこに隠れているかしっかり見極めることが大切である。機械的に診ていくと結果を見つけても原因は見えないことが多い。

拳骨