2011年5月26日木曜日

身体との会話75・・セミナーで恥をかくべし

セミナーの実技ではテーブルをいくつかのグループに分けて、それぞれグループのテーマごとに行う。そのうち、臨床のテーブルがある。このテーブルは受講生が患者役とDr役になり、患者の実際の症状を改善する実践的な実技である。

小生も数多くのテクニックセミナーに参加したが、ここまで実践的に実技を行うセミナーに出会ったことがない。中には、手順だけ説明して終わるセミナーもある。講師の一方的な講義で終始するものもある。

AMの臨床効果をその場で体験できる唯一のセミナーである。それがAMI本部公認セミナーである。マニュアル的にハウツーを一方的に教えても受講生は何も吸収できないだろう。実技も同じで手とり、足取りと親切丁寧に指導しても身につかないものである。

出来れば受講生も毎回受講するに当たり各テーマを持って受講するといい。あるいは、こんな所をチェックしてほしい。臨床でこんな症状が改善できない・・・セミナーは臨床の疑問を投げかけて解決策を見出す場所でもある。

受講料を払ったのだから、一から十まで親切丁寧に教えてもらうのが当たり前だと思っている方は進歩しないだろう。そんなこともあり(あくまでも小生の考えである。スタッフ全員がそうとは考えていないと思うが・・)セミナーでは受講生が考えて実技を進めていくことが多い。

貪欲な受講生は、インストラクターが回っていくと「チェックして下さい」と声をかけられることがある。インストラクターにとっては嬉しいことである。まっ・・声をかける先生方は(^_^;)だろうが、そこは勇気を出して声をかけてほしい。なにより自分のためである。

ひとつのグループは約5,6人~78人である。チェックを依頼する先生は勇気がいる。初めて顔を合わせる先生やベテランの先生、あるいは初受講生の先生と様々な先生がいる中で、自分が治療した先生の症状の改善や神系関節機能障害の改善が出来ているか再確認してもらいわけだから・・・

チャックしてみると、多くの先生方は症状が取り切れていない事が多い。原因は? 神経関節機能障害が適切に取り切れていないからである。自分では反応がなくなり取りきれていると思ってもそうでないことがおおい。基本的なことが原因である。

特別、患者役をした先生が特別な症状を持っている訳でもない。基本的なこと・・・下肢長検査である。下肢長検査のエラーで見逃しているだけである。今回も何人かの先生をチェックしたがいずれも基本がおろそかである。

オフィスでの臨床は一人親方で誰もチェックしてくれる人がいないので、仕方ないことだが、そこそこ臨床効果が出てくると天狗になる。これは受講生だけでのことではない。小生とて同じである。それこそインストラクターなどとみられていると思わず、足元の小石にも気づかず躓くだろう。

セミナーは臨床の疑問、難治な症例の解決策を見出すヒントを見つける話と考えて、どんどん質問をしてほしい。臨床は正解の無い問題にチャレンジして訳なので、正解を求めて質問しても正解は期待しないほうがいい。しかし、正解でなくても大きなヒントになるだろう。

今回、チェックをされた先生方は気づいたはずである。小生と自分がどこが違うか? 基本が出来ているか出来ていないかの違いだけである。凹んだ先生方には次回もチェックさせていただく。かなり成長しているはずである。

拳骨

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