2012年11月1日木曜日

スキルアップ・・・身体との会話194




患者さんとのコミニュケーションは会話だけではない。オフィスの雰囲気や調度品などの環境やスタッフの顔の表情、所作、服装そしてパンフやチラシなどの案内文や写真、プロフィールの肩書きなど全てにおいていえる。

手技療法においては患者さんと直接、接触するのであるから当然のごとく触診やコンタクトの方法はもちろ「触れ方」は肌で感じるコミニュケーションである。この触れる行為は信頼関係が最も重要である。

信頼関係ができていないと誤解を招く行為になりかねない。今朝の新聞にも掲載されていたが心療内科か精神科か忘れたがカウセリング的な職業で女性の身体を検査目的で触れたと訴えられた。

裁判では薬の副作用で身体に浮腫が出ていないかを触診で検査をしたという申し分が通ってお咎め無しになった。頭をかしげたくなる判決である。いずれにせよ患者さんと施術者の関係は信頼関係が無いと成立しない。

また、最近こんな問合せもある。認定者の肩書きをHPや名刺、パンフに掲載、記載しているが関係団体のHPの認定者欄に掲載されていない。要するに認定者でないのにオフィスのHPのプロフィールに〇〇認定者といった肩書きを掲載している。

以前は認定者だったんだろうと思うが現在は認定ではない。患者さんは認定者という肩書きに信頼を寄せて来院する基準にすることもある。しかし、団体では認定者ではない。迷惑を被るのは患者さんである。

信頼関係を構築するのは時間がかかり、そう簡単には気付けないが壊すのは瞬時にして壊れる。信頼関係を構築する最も大切な間は、やはり治療の間である。この治療を通してのコミニュケーションが信頼関係を構築する最も大切な間である。

先にも述べたが、手技療法は大方は患者さんの身体に触れる行為が主である。この触れる行為は意外といろいろな情報が伝わる。言葉で言い表すことがでない感じる情報の伝達である。感じる情報は相手の気持や気分は勿論、何を考えているかもわかるかもしれない。

とても大切なふれあいである。手技療法と患者さんとの最初の触れ合いは触診が一般的である。施術者の触診の仕方で患者さんは施術者が技量も伺えるし、真剣に触れているかいい加減かを感じるだろう。

この触診も医療系の学校で学んだ機械的な触診はどう感じても機械を扱う触診や検査法で冷たさを感じる。施術者の触診で何を診るかで患者さんの感じ方が違ってくる。やはり、生命という血の通った生き物を診るのだから生命を診る触診を養うことが大切である。

機械的な型通りの触診はコミニュケーションツールとしては役に立たないし、患者さんと施術者信頼関係も成立しない。これからは生命的な生き物を診る触診の仕方を身に着けて患者さんとのこころの通ったコミニュケーションツールの一つとしてもらいたい。

今年度から始まったAMI公認セミナーの前の「臨床基礎プログラム」がその方向性を目指してきて、プログラムに変化を加えてきたことで内容が熟成されて、より生命的な診方である触診方に仕上がってきている。

このプログラムでは他の医療機関で教える機械的な触診法や検査法とは違って、臨床的に有効な有機的な身体の診方が学べるようになっている。現在の臨床を行なっている先生方が施術に行き詰まっている時に、身体を有機的に診ることで新たな臨床がみえるはずである。

触診や検査法は基本であるが同じ基本でも機械的に診るか、有機的に診るかで臨床が変わってくる。有機的な臨床を将来に見据えている先生方や現在もどうも患者さんとのコミニュケーションがうまく行かない先生方も是非受講していただきたいプログラムである。


詳しい情報はこちらを参照。
http://www.activator.gr.jp/category/1772740.html


拳骨


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