2011年12月9日金曜日

身体との会話104・・・AMIセミナーより


久しぶりの更新です。11月のAMセミナー後、更新しようと思っていたのだが出来ずじまいでここまでサボってしまった。さて、何を書こうか・・・前回のAMセミナーで感じたこと。愚痴めいた話になるのでスルーしても結構。

AMI公認セミナーは認定制度がある。この認定制度は任意で受けられる。認定を受けるには筆記試験と実技試験がある。この試験は国内も国際も同じ内容である。初級と上級がある。多くの方がチャレンジして取得している。

試験の合格ラインは結構高い。一夜漬けで合格は無理だろう。普段から臨床で使っていないとできない。認定書ほしさに受けても厳しい。そこそこの臨床で積んで行かないと。しかし、試験では臨床効果を試してはいない。よって、合格した先生のAM臨床効果は試験では問わないし判断できない。(見ればわかるが)

この認定取得に何を求めるのか? 肩書き? 認定書? ANJ、AMIホームページの登録? 目的は様々だろうが、本当に臨床で効果を出せているか疑問である。この認定制度には更新制度がある。認定維持のために年に1回セミナーを受講して更新する制度である。

認定を維持したい先生は年に一度のセミナーには顔を出す。認定維持のためにセミナー参加の目的を求める先生もいる。我々の技術は「手技」であるために理屈より感性が求められる。よって、技術の差がはっきりと出てくる。更に、技術的な癖が顕著に出る。

この癖は自分では気づかないものである。まして、オフィスで一人親方でやっていると誰も、癖を指摘するものがいなく気付くことができない。その癖を修正しないでおくと、癖から自己流になる。そんな先生が年に一度のセミナーに顔を出し、実技を見ていると「認定取り消しだ」と言いたくなる自己流が見受ける。この自己流は下肢長検査に表れる。

現在は認定が国内と国際がある。認定者の自己流が目立つのは国際認定者に目立つ。前回の実技では認定者に下肢長検査をしてもらい、左右差を評価してもらった。その後、小生が左右差を確認することを繰り返し行なった。8割の方が左右の判断に違いがあった。あるいは、左右差は合っていても、#2での明確な差が出ない方が多い。

左右差の評価の間違い、差がはっきりとでない・・・どうしてか? 基本ができていない。ただそれだけである。どうして基本ができないか? 基本は最初に誰も覚えることだが、基本は通過点では無い。原点である。その原点である基本を通過点で通りすぎて振り返ったり、戻ったりしないから基本が無くなってしまう。

癖か癖でないかは基本がわからないと癖もわからない。癖のある人は基本が無い人である。基本がわからないから癖がわからない。更に進んで自己流になる。こうなっては左右差などわかるわけがない。

癖は自分で気が付かないから、間違っていても、自己流でも正しいと思っている。意識的にやっているのでは無いの悪気はない。しかし、臨床の場では患者さんという大切な治療対象がいる。この患者さんに結果を出さす必要がある。評価が間違っていても良くなることもある。

それで良いとするか、メソッドに従って良くなる方がいいか・・言わずと知れた事である。再現性のある評価と結果が患者さんの利益である。もちろんAMだけが全てでは無いので、AMにこだわることもないだろうが、AMを臨床に取り入れるのであればそのくらいは身に付けてもらいたい。

自己流の人は、やはりセミナーに出る回数が少ない。そのため認定維持ために受講している方は、修正も効かなくなっていることもある。セミナーの目的は何であるか? ハウツウであれば形だけ覚えるために数回でればいいだろう。あるいはテキストと睨めっこしてもできる。

セミナーで学んだことを臨床で実践して、わからない、臨床は机上とは違う、テキストはこうだが臨床は違う・・いろいろな疑問や技術的なことの違いや疑問を次のセミナーを受講して紐解くところである。あるいは、自分のオフィスでりんという実践で腕を磨き、どれだけ腕を上げたかセミなー似でて試してみる場所でもある。

次回参加される先生は、遠慮せずにインストラクターを捕まえて自分のチェックをしてもらったほうが得である。下肢長検査の評価もインストラクターとどれだけ違いがあるのか挑戦してもらいたい。是非声をかけてほしい。楽しみにしている。


拳骨

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