2012年7月26日木曜日

身体とのの会話121・・・・・AMI公認AM東京セミナー2



先日のAMI公認AM東京セミナーの気づいたことのフィードバック。何と言っても基本の忠実さにかける。CP、LODいずれもいい加減である。すべての人ととは云わぬがほとんどできていない。さらに、下肢長検査の評価がいまいちである。

もうひとつは時間内で効果を出して仕上がっているか、一人の患者さんにAMだけで30分以上も掛けて臨床で使っているのではないかと思えるようなのんびりして治療をしている方がいる。各先生方の治療スタイルがあるので時間は自由であるが、長ければいいというものではない。

CPとLODは一度間違って覚えると、誰かに注意されないと気づかない。一年に一回受講の方は一年間間違いに気づかない。一年に一度の方がセミナーで間違いを指摘されないと2年も気づか凪いでいる方いる。中には3年、4年と・・・

特に認定者の方に多い。今回も受講数15回以上の先生を見させて頂いたが15回以上間違ってCPとLODを行なっていた。この先生は謙虚に指摘を受け止めて修正して喜んでいた。普段の治療では全く間違いに気づかない。指摘してくれてよかったとコメントを頂いた。

本来のAMI公認セミナーは卒後教育ということでスタートしたので、すでにカイロ大学のカイロの基礎はすべてマスターしている事が前提である。CPもLODもマスターしていることが前提であるためにAMI公認セミナーではCP、LODを事細かに教えることがプログラムには当然入っていない。

国内の受講生は鍼灸や柔整の先生が受講されていので、それぞれのバックボーンが違い、カイロの基礎的な教育ができていないことがあり、AMI公認セミナーではCP,LODを教えていたが、本セミナーの実技時間は下肢長検査などのAMに関する実技が重視されるてくる。本セミナーでCP.LODを行なっていると下肢長検査が進まない。

そこで、今回からCPのとり方の触診法や日頃の臨床で役立つ筋力検査を学ぶために臨床基礎プログラムを設けて受講していただくようになった。すでにカイロの基礎を学んだ方も再確認をするためにも、勿論、鍼灸や柔整でカイロの基礎がない方はぜひ受講して触診法や筋力検査を学んでほしい。

http://www.activator.gr.jp/category/1485545.html#kiso 臨床基礎プログラムはこちら参照


今までの認定試験は型が出来れば臨床で効果を出さなくてもそこそこ合格してしまう。やはり、臨床で使って効果を出すことが求められるのであるから、臨床で使っていなくては意味が無い。通常、AMを臨床で使うと10分から15分あれば十分である。

試験の時に検査してCPを探してLODを決定してから強制まで1,2分なれば十分である。実査に臨床ではトータルで15分くらいであるからひとつの検査強制は1分もあれば十分だ。真剣で合格する方は検査、矯正に無駄な動きがない。アイソレーション、PT,STを確認するのに数十秒である。5分も10分もかからない。

1分以上もかかっている方は普段からの臨床で無駄な動きが多く、正しい検査やCP、LODの確認ができず迷っている方である。はっきりいって合格は難しい。臨床でも長い時間を掛けて丁寧すぎるほどの時間をかけすぎている。

臨床でも10分から15分くらいで治療を終わるような訓練をするといい。長く掛かる人は丁寧ではなく無駄な動きが多いということである。時間管理も治療効果を高める要素になる。


拳骨




2012年7月23日月曜日

身体との会話120・・・・・AMI公認AM東京セミナー1



AMI公認AM東京セミナーが週末に行われて皆さんのご協力を得て無事終了した。今回は同じ日にAMI社でもインストラクタセミナーが行われて世界各国から100人以上のインストラクターが出席し、日本からは保井ディレクターが出席した。

今回のセミナー初日ではスカイプでDr.Fuhrからオープニングメッセージというビッグなサプライズがあった。会議で忙しい中、時間を割いて東京セミナーにメッセージをいただけるとは嬉しいことである。また、Dr.Fuhrは日頃から日本の受講生を気にかけている。Dr.Fuhrの優しい人柄が伝わってくる。

二日目に、保井ディレクターからフエニックスでの会議の内容や研究発表の内容をスカイプで報告があった。その中で印象的だったのは米国でも行動分析を行なって患者さんのニーズに合ったような対応が望まれると言うようなことであった。

奇しくも日本でも患者教育で患者さんとのコミニュケーションを重視した評価法を行なっている。米国はカイロプラクティックの発祥地で、カイロも機械的な思考が多く、患者さんとの関係も事務的なことおように思えるが、これからはDrと患者さんとの関係も密になりコミニュケーションが重視されるようになってくるのかもしれない。

もう一つ印象的だったのは、やはり「アクティベータⅤ」である。うわさは聞いていたがデザインや駆動法が電気かエアーか想像してたのとは違っていた。いい意味で予想を裏切られたようだがかなりまとまっていた。コードレスといういうのも優れている。国内販売が楽しみである。


拳骨




2012年7月2日月曜日

身体との会話119・・・・ 心身条件反射療法研究会ベイシック2




心身条件反射療法のベイシック2の研究会に参加した。今回も定員を越える先生方が参加されて熱心な眼差しの中で無事終了した。開催当初から参加させて頂いているが、創始者の保井D.Cの研究成果が成熟されて、今後の進展の第2段階に移ってきたように思える。

この進展も現代の医療状況や社会情勢の変化に常に対応して、その次代のその時間のニーズにマッチした代替医療のあり方を提案し、更に先行きの変化を予測しての流れの中での変化発展であると思う。

心身条件反射療法は、心と身体の関係性を診ていくが、こころの問題の原因を探しではない。心と体の関係性というと、こころの問題にクローズアップされるが決してそうではない。機械的にはこころの問題の原因、すなわちストレスに対する考え方などを問題としてしまうが、そこを何とかしようというものではない。

例えばこんな例がある。6月27日の読売新聞の人生相談のコーナーにこんな投書があった。家族旅行を毎年計画して、旅行の当日になると、御主人はここ数年、毎年熱が出るという症状で、専門医に受診をしたが改善せず、どうしたら良いのかという相談である。

その答えをした専門家は精神医科の専門家である。その方の回答は、病理的なものではなく条件反射的に旅行というものがストレスになり自律神経が乱れて熱が出る・・・旅行に行ってもにとり部屋で窓でも眺めて、それが自分の旅行スタイルだと思っていっればいい。これが答えである。

病理的でないなら、正にストレスが影響しているだろう。切り替え方もその切り替えでいいと思う。意識的にはこのような回答がベストかもしれない。現代医学のモデルはこれで正解だろうと思う。心身条件反射療法では、さらに深く探って、潜在意識レベルでどんな変化があリ、その変化が脳の誤作動を起し、その誤作動を起こした脳が各系の乱れを作って各器官の誤作動、つまり症状を引き起こしていると考えられる。

潜在的な分野に焦点を当てて潜在的な脳の誤作動を修正することが心身条件反射療法である。一般的に云われるのはストレスを自分でどのように感じて、どのように答を出すかである。その答を自らの意識で出しているということで、意識を出している意識的な心に焦点を当てているのが現代医学モデルに思える。

現代医学的なみかたと心身条件反射療法のみかた、意識をみるのか無意識をみるのか、そんな違いがあり、決して対するものではない。根本的に焦点の当てるところが違うのである。よって意識的なみかたの専門家も存在し、無意識的なみかたの専門家も存在していいと思う。

意識と無意識は常に葛藤をしていて、その葛藤が無意識と意識のズレが生じた時に誤作動を起し、それを繰り返して行くことで条件付けされて無意識で同じ条件で誤作動を起こすスイッチが入ってしまい、神経系の乱れが生じると考えていいと思う。

この誤作動をエネルギー的に診ていく専門家が心身条件反射療法であり、焦点もこの無意識の誤作動に当てて行くべきで、決してその人の心の問題に焦点を当てて原因を追求することとは違う。心の問題に焦点を当てて原因探しをすると患者さんを追い詰めることになる。

研究会に参加されている先生方には、この部分のすみ分けが難しい方もいるだろう。研究会の講義のなかでも幾度と無く説明をしているが、実際に治療を進めていくうちにこのことを忘れて焦点を無意識の誤作動ではなく、意識的な心の問題を焦点を当ててしまうことは避けたい。

これからの心身条件反射療法が当たり前の治療として発展してく過程においては、しっかりと施術者が理解して、社会的にも誤解がないように発展して行くことが理想である。また、このようなことを理解するには、創始者の保井D.Cの哲学的な背景を読み解いていく事も大切である。

拳骨