2011年8月2日火曜日

身体との会話90・・・慢性期のオスグッド症3


今回の急性外傷とオスグッドの症例は「月間手技療法」(たにぐち書店)8月号、9月号に連載される。興味のある方は一読されることを願う。特に、AMをいまいち理解できていない方は必読である。

8月号は症例報告の前に「アクティベータ・メソッドの正しい理解」である。AMとは何か? AMの発展の背景、独り歩きしたアクティベータ器、AMの普及などを述べた。読むことによりAMノ理解が深まるはずである。

9月号は、身体との会話で再三言っている「森を見て木を見る、木を見て森を見る」を臨床にはてはめて症状や、患部にとらわれることなくAMにしたがって治療を進めていくことでいい結果が出る症例として、急性外傷の捻挫と慢性的に再発を繰り返すオスグッド症の早期改善した症例報告である。

この項では症例報告の内容について詳細は記載できないが、以前同様に臨床的なヒントになることは紹介していく。

写真は、初診の時の膝屈伸運動の状況である。写真の角度までしか出来ず、痛みも強く歩行すら痛みで跛行している状態である。脛骨粗面の骨隆起もあり、特に左の隆起は右より顕著である。ポジション的にキャッチャーは不可能な状態である。

さて、治療だがいつものごとくAMに則ってベーシックを取り、その後四肢を見ていくといった基本をしっかり治療していくだけである。手技にこだわる先生方には面白みのない治療法である。手技技術を売り物にする手技療法は、ある意味技術の向上は自己満足の部分がある。

自己の技術に酔いしれて、臨床の本来の姿が隠れてしまう傾向にある。それもよし。結果が良ければ患者も満足、術者も満足それでよし。技術に拘る必要もないだろう。よって、AMはさほど面白みのない治療法である。

AMに則って治療を行っていけっば誰でも同様の結果が出る。手技技術を売り物にするには、まこもってつまらない。誰でもできてしまう。また、AMの良さがそこにある。そう、誰でもで切ることがいいことである。誰でもできることが患者にとっては大き利益である。

世界共通の治療が世界中で受けられるのである。こんないいことはない。Df.Fuhrの狙いはここにある。自己満足に陥りやすい手技療法を誰でも、簡単にできていい結果が出る。まして、世界共通の治療理念で世界中どこでも、同じ治療が受けられる。こんないいことはない。


拳骨

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