2011年8月9日火曜日

身体との会話92・・・第6回ANJ臨床研究会


7日に行われた第6回ANJ臨床研究会で「ねこ背がスッキリ治る本」(中経の文庫)の著者原先生(いいだ整骨院院長)の講義のである。本の内容に沿ってねこ背の自己矯正のエクササイズの実技である。

このたぐいの本は山ほどあるが、その中でも5万部売れた。一般的にイメージしていた、あるいは整体や整形外科の姿勢の良し悪しを身体骨格のS字湾曲からの視点を違った角度で見ている。なるほどと思うところである。

長年の臨床から培った身体骨格の異常を、一般論から違った視点からのアプローチは臨床経験の豊かさから来る鋭い目線である。実際に受講生も行ったが思った以上に、身体骨格の機能を思うように働かせることができないことに気づいていなかった。とても面白い講義であった。

さて、本題の身体との会話は、かなりシンプルになってきた。「森を見て木を見る。木を見て森を見る」この基本的な考えを実践していくと、手技治療の無駄が多いかわかる。人間の身体は「心身一如」この関係性は一見複雑であるが、術者の思考でシンプルになる。

参加された先生方は、複数回履修されているので、飲み込みが早く臨床の現場で実践的に使えるはずだ。引き出しのアイテムはいくつあってもいい。こノテクニックもその内の一つと思って使ってもらえれば嬉しい。身体の変化が気づくようになると治療の面白さがわかってくる。

現代医学は専門分野にに特化したスペシャリストで、身体のパーツをみることに長けている。我々代替医療は「心身一如」この関係性を大切に、身体の各系の繋がり、関係性に目を向けて診立てをして行くことが大切である。一つの系にこだわってしまうとどこかでボタンの掛け違いをしてしまう。


拳骨


0 件のコメント:

コメントを投稿