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2013年11月1日金曜日

「骨折とPCRT1」身体との会話・・・129 

唇を噛み締めて・・吉田拓郎
ブログ記事とは全く関係ありません


久しぶりの更新です。仕事の忙しさやプライベートでケガをしたりといろいろなことがあった。。特にバイクで転倒して右足の骨折で手術をして2週間の入院は堪えた。

転倒して右足が動かず足首が膝と反対の方に向いていた時には「やっちまった~(-_-;)・・・」と、後悔とも思える感情が湧きでた。その時にまず脳裏に浮かんだのが、次の日曜日のセミナーのことだった。

九州や関西の遠方からの受講生の顔が浮かんだ。その次に患者さんの顔が浮かんだ。月曜日から予約をしている患者さんのキャンセルのやりくりをどうしたらいいか・・・

体のことより仕事やセミナーの人間関係が先に浮かんだ。冷静に考えたら救急車を呼ぶことが専決だった。救急車を呼ぶために119に電話をした。2,3回やってもつながらない。携帯が壊れたか・・電波が届かないのか・・焦った。

転倒した場所は道のない山中で地図に載っていない場所で救急車が入ってこれない場所で、住所や目印になるものもない、もちろん人などまず入ってこない場所である。救急車を呼べないとどうなるのか・・・この段階で足が疼きだして来た。・・汗

119を何度かかけたが連絡が取れない。5,6回目に119と繋がった。つながらないのは焦って1119番をかけていた。1が一つ余計だった。場所を聞かれてもわからないので答えようがない。携帯の凄いところはGPSである。通話中に位置確認が出来る。

20分くらいしてまわりで救急車のサイレンの音が聞こえるが、場所の特定ができず、ウロウロしている救急車が恨めしくなった。40分から50分くらいで救急隊員が歩いて登ってきて顔を見たときは思わず気が抜け「助かった!」と心で叫んだ。

その瞬間、足に激痛が走りだした。隊員が応急手当をするのだが触るだけで激痛が走り手が付けられず簡易の固定装具を持ってきたがそれだけでは、動かせるだけの固定ができず、思わず「その辺の木端を添え木にして固定してくれ」と言って隊員の方に注文をいってしまった。

山道といっても生活道路でもなく、単なる地元の林業や管理するための作業道路みたいな道で、幅は150センチ位の道である。もちろん救急車などは入れない。さて、こんな急な下り坂の道を簡易の担架でゆらゆら運ばれたら痛くて堪ったもんじゃいと心で泣いていた。

どうやって運ぼうか駐在所のお巡りさんと救急隊員でしばらくやりとりしていたら、なんとミニパトがタイヤを空転させながら上がってきた。幅がギリギリでドアが空かない。後ろのハッチバックを開けて何とか担架のまま乗ることができた。

救急隊員をはじめ地元の駐在所のお巡りさんには随分と注文を付けて運び方はこうしろ、ああしろとうるさく言ったにもかかわらず親切に対応して頂き涙が出た。

救急車で病院に運ばれている時に担架に付き添ってくれた隊員の方の優しさは安心と心強さを感じこの人に身を任せれば大丈夫だ・・・そんな風に感じた。治療院に訪れる患者さんもあのような安心感を術者から得られたら最高だろう。

事故現場から病院までは20キロくらいだろう。時間は覚えていないが長く感じた。確か40分くらいだろう。交差点や道の段差を通過するときに振動がやけに足に堪えた。病院につくまではタオルを口に加えて痛みを堪えていた。

病院につくと休日のため整形外科のDrが外出していて他のDrが見てくれたがなんとも心もとない感じだった。処置をする前に靴をとズボンを脱ぐことで一苦労だった。痛みに負けてズボンを切って靴も切ってくれといったが靴(アウトドア用の分厚い)をきるような道具は無いと・・・涙

この段階で2ヶ月はだめだなと諦めたが・・・・続く













2013年2月20日水曜日

体罰2・・・身体との会話198


前回の続きになるが、臨床の現場においてもスポーツ選手の問題は身体の障害だけにとどまらず、障害の背景には指導者と選手の人間関係が関与していることもある。先日こんな選手が見えた。

少年野球の選手で、指導者から「走り方のフォームがおかしいから走れないんだろ。だからレギュラーで使えない。」と言われて、お父さんがなんとかなフォームを直してくれと来院した。お父さんの目から見ては実際にはそんなに早い、遅いの差はないようだ。

野球の走力はベースランといって、ベースを回る際にベースを踏む位置や走る際のライン取りがベースランの早い遅いにかかわってくる。よって、同じ50M走で同タイムでもベースランのコースライン取りの違いで差が出る。

このコースラインの取り方は指導者が教えるべきであるが、少年野球の指導者がどれほど知っているか疑問である。欲を言えば打球の方向、野手の動きでもベースランは変わってくる。そこまで予測して走るのがベースランである。

指導者は自分の理想であるフォームを持っている。バッティングフォーム、ランニングフォーム、投球フォームと、そのフォームが同じ選手は気に入られる。フォームが違うと変えられることがある。能力の高い選手はあまり変えられることはないが、ほとんどの選手が変えられる。

投球フォームなどは最たるものである。フォームを変えることができないと何かとレギュラー入りも難しくなる。指導者からみて素直じゃないとなる。そうなると体罰ではないが試合に出場することはもちろん練習も同じことをさせてもらえない。

これマアだけでなく、プロも少なからずある。オリンピック選手にあっても同様である。日本のスポーツ界の土壌がそういうものであることは事実である。

学校の部活は選手が試合に出るか出ないかは大きな違いがある。それは、選手以上に父兄が思っていることがある。選手は補欠でも裏方でも学びがあり、部活を通して人間形成は見事に成長する、。

高校野球など見ていると、それ以上に父兄の気持ちの入れ方は半端じゃない。よって、指導者から嫌われたらベンチ入りなどありえない。少しくらいの体罰など目をつぶるのが現状である。指導に関して父兄が口をはさむのはいっさい厳禁なところもある。

最近のアマのスポーツ競技は全国大会になるとTV放映するので、学校経営者も良い宣伝になる。マラソンや野球といった長時間にわたって全国区で放映されるのは名が売れる。経営者もスポーツに力を入れるために、越境して選手を集め特待制度で優秀な選手を集める。

全国に出ることによって指導者は優秀な指導者として崇め奉られて、多少のことは目をつむってまで指導を行わせる。当然、指導法などに経営者は口などはさめなくなる。それが習慣化すると体罰などは罪の意識などなくなり、当たり前のことになる。





2013年2月16日土曜日

体罰1・・・身体との会話197


久しぶりの更新です。

最近、体罰が話題である。犠牲者が出て初めて公になり、物議を呼んでいる。日本のスポーツ界において、特に競技スポーツを行っていた方は一度や二度は経験があるだろう。小生の身近な指導者にも人目をはばかることなく叩いている方がいる。

以前はチームにかかわっていたので、練習の現場に出かけて行ってみていたが、やはりいろいろな指導者がいる。理論家、実践型、カリスマ型・・・それぞれ個性があり、試合でもそこそこ結果を出している。

ここでは体罰を良いか、悪いかという議論ではなく体罰の背景的なものを考えてみたい。日本のスポーツが一般化されたのは戦後であり、東京オリンピックで弾みがつき老若男女が健康を目的に広がったようである。

それまでは「スポーツ」といった言葉自体が普及しておらず「体育」といった、身体を動かして心身の育成が目的であったようだ。特に日本では心身の鍛練には武道が奨励されていて、ボールなどの球技などはごく一部の人たちが行っていた。

武道とスポーツは根本的に違うのでそこを理解しなで混同していると、おかしな解釈でひとくくりにしてしまうといいとか、悪いとかになってしまう。まず、武道は楽しみなどないもので、礼節から入っていくものである。

柔道、剣道、空手道・・相手を敬う礼節、所作、忍耐、命の尊さなどを学ぶためのものであり、ある程度の厳しさや、我慢強さを身につけるためにある。スポーツは礼節より楽しみから入れる。キャッチボール、サッカーなどは小さなお子さんとお父さんやお母さんが広場で手軽にできる。

まずは楽しみ、親子のコミニュケーションからできるのがスポーツである。武道とスポーツの大きな違いはここにある。真冬の外で、素足で寒稽古など欧米人からみたら信じられないだろう。今でこそ武道をやっている欧米人はときどきニュースに出るが。

スポーツは室内体育館で冷暖房が利いたところでできる。環境までも武道とスポーツは違う。その武道をオリンピックに取り入れ用と苦労されたのが柔道の生みの親である「加納治五郎」である。その夢がかなって東京オリンピックで初めて柔道が種目入りした。

その日本の柔道界で指導者が体罰で選手の謀反をひるがえすような感情的な展開になってしまたた。日本のお家芸の柔道で勝てないとプレッシャーはすごいものを感じるだろう。身近に感じた例が私学の高校野球の監督など典型的な例である。

勝利主義の高校野球で数年甲子園に出場ができないと首のすげ替えなど当たり前の世界である。勝てば官軍で教職員の席順まで勝ち組と負け組では上座、下座にわかれる。中には胃潰瘍など身体的障害を起こしたり、転職する指導者も出てくる。

よく言われる言葉に「楽しんでやれ」という言葉があるが、いろいろな解釈ができるだろうが、武道においても厳しさや投げられた痛さからは到底楽しみなどわきあがってこない。スポーツにおいても競技スポーツの色が濃くなればなるほど練習のつらさや、疲労感で楽しみなど縁遠い。

試合で勝って初めて練習の辛さや、きつさが忘れられるというものである。試合で勝利するのは一人か一チームしかないので多くの人が涙をのむのが現実である。その多くの人は負けても、その過程においての辛さを糧にすることも学びである。・・続く



2011年10月3日月曜日

身体との会話101・・・受講生からの質問1(半月板損傷)

半月板損傷


大阪セミナーの時に受講生からこんな質問を受けた。他にも幾つか質問を受けたのでシェアして答える。ここでの答えが正解とは言えない。臨床的、経験的に言えることであることを理解し、臨床のヒントにしてほしい。

Q1
「今までロッキングの整復に対してはマックマレーテストの逆方向への方法で機械的に整復していたのですが、AMベイシックスキャンプロトコルにしたがって身体の神経系の調整すれば関節も落ち着くところに落ち着き半月板ロッキングも解除されるのでしょうか?」


四肢の整形外科的検査は大方は機械的に考案された検査である。時には「検査=矯正」にもなる。膝の半月板損傷でみられるロッキング現象は、なめらかな骨軟骨表面の微細な損傷から断裂まで様々である。損傷程度によっても症状が様々である。

ここで半月板損傷におけるロッキング現象は急性期と慢性期に分けることができる。スポーツ現場で外傷性の急性の場合は、半月板のみの単独損傷は少ないだろう。側副靭帯、十字靱帯の損傷も考慮しなければならい。

特に、急性期の外傷で膝関節の腫脹が顕著なときは膝内出血がある。こんな時は関節マニュプレーションはできない。よって対象外である。しかし、なかには負傷時に医療機関に行かず、翌日にカイロや整骨院を受診する方もいる。そんな時にどうしたらいいのか?

負傷時の翌日に来院した患者さんの膝はかなり腫れている。なかには膝関節が全く曲がらない膝もある。血腫があり曲がらなくなっている。引き出し、押出検査をすると緩んでいる可能性がある。断裂している靭帯はどんな手技療法でも治すことができない。転医させることがいいだろう。

十字靱帯や側副靭帯が軽度であれば必ずしも手術の対象ではない。このようなケースは我々の所でも適応になる。(患者さんとのコミニュケーションをしっかりとる)ここでロッキング現象が見られるからといって機械的に外力的に外すようなことをしたら大変だ。痛みで患者さんは大声を出す。

体の関節でもう一つロッキングを起こす部位がある。結構多い。さてどこだろうか? そうです顎関節です。アクティベータ・メソッド第2版では13章にTMJに関する機能障害が詳細に乗っている。参考にするといい。この章でもロッキングやクリック音は下顎突起と関節隆起の間に関節円板が挟まれたような状態になる。

この状態で関節運動がスムーズに行かずロッキングを起こす。では、どうして関節円板が挟まれるのか? 関節突起と関節隆起につながている筋肉が緊張するから関節裂隙の減少がおきて、円盤が挟まる考えられる。もちろんそれだけではない。

TMJノ関節運動の軌道の逸脱もある。しかし、この軌道の逸脱も関節を構成している筋肉の緊張が影響していることは間違いない。この筋緊張が関節構造の異常をきたし、関節運動の異常も起こさせて関節裂隙の減少を起こして関節円板の挟みこみが起こる。

さて、膝の半月板はどうなのか? これも全く同じと考えていい。半月板が部分断裂を起こすと大腿骨と脛骨の間に収まっている状態が通常より広がる? 面積が広がる? なんて言っていいのか適切な言葉が出てこないが、はみ出るような形になる。

そこに大腿と下腿を繋いでいる靭帯、筋肉の緊張によって関節裂隙の減少が起きて、TMJ同様の挟みこみ減少が起きる。TMJと同じような機能障害が起きてロックすると考えてもいい。よって、治療は関節を構成している筋肉の緊張を解除すればいい。

筋緊張が解消されないのに機械的にこうやって、ああやってとやってもできなことは無いが、痛みや反射的な緊張で更に機械的な動きは困難にになり解除ができなることもある。やはり、筋緊張を解除することがいい結果になる。

拳骨

2011年9月27日火曜日

身体との会話100・・・治療時間4

リズムのある治療を行うAM臨床家

昨日は君津木更津剣道連盟主催の剣道大会があった。この大会にANJでチャリティボランティア治療を行った。ボランティア治療の参加者は二入だけでちょっと寂しいような気もしたが、実際に治療を始めると、どういうわけか楽しい。

ふたりだけでも、そんなに会話ができる時間もなく治療に専念していて休む間もないくらいだった。それでも楽しかった。楽しいとは面白くおかしくという意味では無い。エネルギー的にストレスも感じず疲労感もなく心がはずむような感じである。

どうしてかなと昨夜は考えた。答えは出なかった。今日、一緒に協力してくれた先生からメールが届いた。「二人で自分たちのペースで出来たので比較的楽でした。また一人当たりにかかる時間も同じぐらいだったので、お互いのリズムが狂わなかったのも疲れなかった要因ではないでしょうか。」
なるほど。

ペースがあったり、治療時間が同じであったりと相方とのリズムが良かった・・・治療人数も二人で32人で一人一人が全く同じで16人だった。全く同じペースなのは言われてはじめて気がついた。治療時間が同じであるということは治療の間のとり方、患者さんと治療家の間のとり方(この場合距離では無い)がふたりとも全く同じだったのではないかと思う。

こういうこともあるのだと思った。治療結果も然ることだが多分患者さんの気持も良かっただろうと思う。治療が終わるたびに患者さんから感動の声や驚きの声が聞こえた。決して大げさではない。治療をして終わった後の変化に驚くことは日常の臨床によくあることだ。

さて、治療時間の中に小生は「間のとり方」が必要だと思う。「間」とは・・考えると難しくなるのでここではリズムと考えたほうが理解しやすい。例えばAMの治療は非常にリズムが良い。特に検査と矯正、再検査がリズムよくセットになっている。また、検査と矯正が患者さんの姿勢をいちいち変える事無く腹臥位で一連の流れでできる。こんないいことは無い。

アイソレーションテストやストレス、プレッシャーを行うのもリズム(流れ)があっていい。このリズムは術者と患者さんとの関係にも無言のコミニュケーションが成立している。アイソレーションは患者さんが能動的に行う、治療に積極的な参加だ。患者さんが無意識うちに治療に参加することは潜在的に自然治癒力を高める。

このリズムでのアイソレーションは患者さんは踊りを踊っている感じをするかもしれない。きっと脳は喜んでいるはずだ。脳の活性化は生命の活性化につながる。脳は常に考えたり、新しい情報への興味は非常に活性化する。右手を上げて・・・この言葉で脳は新たな情報が入ってきて活性化する。

アクティベータ器の振動刺激も然ることだが、言葉での誘導にたいして患者さんが自主的に考えることは中枢系から生命の活性化を促す要因でもある。初心者にとって、検査と矯正のリズムをとるのはすぐにはできないかもしれない。下肢長の長さに目を奪われると、どちらが長い短いにこだわってしまう。

下肢長の評価に目を奪われると、判断がつきにくい部位で何度もやり直しをしてリズムが来るてくる。小生なども時折ある。こんな時はこの部位は飛ばして上のレベルに行ってもいいと思う。その理由も経験と共にわかってくる。逆にリズムよく検査、矯正ができるようになると評価が迷わなくなってくる。

さて、このリズムはどうして身につけるのか・・やはり、いつもいいているが理屈では身につかない。身体で何度も体験して繰り返し、繰り返し覚えるしか無い。他の人に聞いても答えはもらえないだろう。治療時間はこのような間のとり方、リズムが大切で、これらが身につくと、治療時間が設定できる。

更に、治療時間が20分と設定したらその20分で治療計画を立てる練習しておくといい。ベイシックは必須である。次に症状と脊椎レベルの#3,#4、#5を組み合わせてこの刺激はどのような反射を引き出すかを考えればさほど時間はかからない。


拳骨

2011年8月26日金曜日

身体との会話94・・・慢性期のオスグッド症4



写真は初回来日の治療後の症状が緩和した状態である。前回の写真は治療前の症状である。前回は痛みのために膝関節の屈伸運動ができない。治療後は屈伸運動がその場でできるようになる。AMでは、誰がやっても同様の症状の緩和が期待できる。特別なものでもない。

オスグッドの症状に目を奪われずに、オスグッドの発症メカニズムに目を向けることである。発祥メカニズムも最初は機械的に考えていいだろう。特に慢性的な症状は主動筋と拮抗筋との力関係(筋緊張)に大きく影響を受ける。このあたりの考えは機械的になる。

主動筋か拮抗筋の緊張状態によって、主動筋の仕事、拮抗筋の仕事が正常に働かなくなる。要するに主動筋と拮抗筋の機能障害による膝関節の屈伸機能が低下して、常に大腿四頭筋の緊張が高まっている状態になっている。

当然、膝蓋腱の緊張も高まり脛骨粗面の軟骨部が引き剥がされるような形になり軟骨が盛り上がる。これがオスグッドの発症メカニズムである。この時の四頭筋の過緊張が過剰な運動、成長による緊張で起きるということには異論がある。

単純に運動のしすぎ、成長して痛みが出るとは言いがたい。まさに機械的な考え方である。少なくても有機的な思考で臨床を行っていればこの意見に同意することはできないだろう。筋肉の緊張は神経学的な反応である。ただ単に力学的な観点からのみで筋肉の緊張をみるのではなく神経学的な観点からもみるべきである。

脳梗塞などで脳細胞の壊死が生じると、反対側の半身麻痺が生じることは素人でもわかる。脳細胞が壊死を起こさなくても、脳細胞の疲労によるものでも反対側の末梢系の神経支配の機能低下が生じる。このことから筋肉の緊張は力学的な使いすぎに限定することは無理がある。

力学的な作業をしない方でも、ディスクワークで精神的(脳の疲労)でも肩こりや腰痛は起きる。そう言う方のほうが圧倒的においいはずだ。そんなかたを治療していることが多いはずである。精神的疲労、すなわち脳疲労は反対側の末梢系の神経機能を著しく低下させる。

脳疲労で反対側の筋肉と腱は力学的な張力をバランスよく打ち消しているはずが狂いが生じる。例えば膝に10の力が加わる負担を四頭筋が4、上下の腱で3.3・・6の張力で、合わせて10の力を分散している。これでいいぶんである。

脳が疲労すると、末梢、すなわち四頭筋と腱も正常に機能しなくなり張力に対する打ち消す配分が狂ってくる。四頭筋4だったのが3になり、その分1が膝蓋靭帯に負担になり3だったのが4になってしまう。その膝蓋靭帯の張力がまして腱付着部の力が増して膝蓋軟骨が腱より弱く、軟骨部分が炎症、後に牽引による軟骨増殖して盛り上がる。

神経学的な観点からオスグッドの発症メカニズムを推測して見たが、これが推測通りに臨床で神経学的に治療を進めていくと写真の通りに治療後は、緊張がとれて膝関節の機能は改善する。当然痛みも軽減する。このような治療が誰でも同じにできるのがAMである。

拳骨

2011年8月9日火曜日

身体との会話92・・・第6回ANJ臨床研究会


7日に行われた第6回ANJ臨床研究会で「ねこ背がスッキリ治る本」(中経の文庫)の著者原先生(いいだ整骨院院長)の講義のである。本の内容に沿ってねこ背の自己矯正のエクササイズの実技である。

このたぐいの本は山ほどあるが、その中でも5万部売れた。一般的にイメージしていた、あるいは整体や整形外科の姿勢の良し悪しを身体骨格のS字湾曲からの視点を違った角度で見ている。なるほどと思うところである。

長年の臨床から培った身体骨格の異常を、一般論から違った視点からのアプローチは臨床経験の豊かさから来る鋭い目線である。実際に受講生も行ったが思った以上に、身体骨格の機能を思うように働かせることができないことに気づいていなかった。とても面白い講義であった。

さて、本題の身体との会話は、かなりシンプルになってきた。「森を見て木を見る。木を見て森を見る」この基本的な考えを実践していくと、手技治療の無駄が多いかわかる。人間の身体は「心身一如」この関係性は一見複雑であるが、術者の思考でシンプルになる。

参加された先生方は、複数回履修されているので、飲み込みが早く臨床の現場で実践的に使えるはずだ。引き出しのアイテムはいくつあってもいい。こノテクニックもその内の一つと思って使ってもらえれば嬉しい。身体の変化が気づくようになると治療の面白さがわかってくる。

現代医学は専門分野にに特化したスペシャリストで、身体のパーツをみることに長けている。我々代替医療は「心身一如」この関係性を大切に、身体の各系の繋がり、関係性に目を向けて診立てをして行くことが大切である。一つの系にこだわってしまうとどこかでボタンの掛け違いをしてしまう。


拳骨


2011年8月5日金曜日

身体との会話91・・・「月間手技療法」AM症例報告

急性外傷の足関節捻挫と慢性的に繰り返すオスグッド症をアクティベータ・メソッドで早期に改善した症例を「月間手技療法」(たにぐち書店)8月号、9月号に連載した。

8月号は「アクティベータ・メソッドによるスポーツ外傷・障害へのアプローチ1」~アクティベータ・メソッドの正しい理解~ AMの発展経緯、日本でのAMの現状、AMI公認セミナーの導入、AMIIの一人歩きなど、AMの理解を深めてもらうための記述である。

9月号は「アクティベータ・メソッドによるスポーツ外傷・障害へのアプローチ2」~急性外傷の足関節捻挫と慢性的なオスグッド症の早期改善症例~ 身体との会話で述べているようなことを実際の症例を系統立てて報告している。

AMは手技を提供する先生方には、特別面白みのあるテクニックではない。誰でも同じようにでき、更に同じ結果が出る。当たり前のようなテクニックであるが、AMの特徴はそこにある。誰でも同じようにでき、世界共通の治療が受けられる。

拳骨

2011年7月27日水曜日

身体との会話89・・・慢性期のオスグッド症2


治療の基本である。患部のみを見るのではなくて、全体を見て患部を見る。これが治療の基本である。この形で治療を進めていけばさほど難しくない。慢性期のオスグッド症を見るときに、痛みという症状をみたり、骨隆起のある患部を見るとそこを何とかしなければならないとみてしまう。

どうして骨隆起が起きるのか、痛みが出るのか? そこを全体論的に見ていくことから始まる。全体論でみないで痛みのある部位、変形した部位を何とかしようと対処療法的に進めていくと、一時はいいかもしれないが、再発するといったダラダラ治療になる。

オスグッドの発症メカニズムは、いろいろ言われているが、成長段階の子供が骨の成長に軟部組織が追いつかず炎症を起こして痛みが出る。あるいは、成長段階でスポーツを過剰に行い、膝の軟骨が筋肉に引っ張られて軟骨がはがされるから。

力学的な発症メカニズムとしては考えられないわけでは無いが、成長痛にはむりがあると思う。成長痛に結びつけると成長段階の子供たちは全員がならなければならなくなってしまう。過剰な運動?これも一理はあるだろう。

しかし、これも発症の引き金にはなるが、決定的ではないと思う。オスグッド症を始め膝の障害は圧倒的に左側が多い。臨床されている先生は統計をとって見るといい。スポーツをやるやらないにかかわらず膝障害は左が多い。

高齢者の膝痛も左が多い。スポーツ活動で痛める膝も左が多い。過剰な運動であれば、右利きの人が多いはずである。当然、利き足も右になり左右の足の活動能力を比較すると右足の活動能力が多いはずである。その分右足の筋肉の活動能力も高くなっているはずである。

過剰な運動であれば、右足の活動能力が高くなる右足の膝が痛くならなければつじつまが合わない。しかし、臨床的に見ても左足の膝の障害が多い。臨床的な事実と理屈が合わないことをどうやっても説明がつかない。矛盾が出る。

この矛盾を全体論で見ていくと、なんとなく解決できる。もちろん科学的な検証は無いが臨床的なもので、その推測のもとで治療を進めていくと解決する。解決することは推測が全くの当てずっぽでも無いということである。

拳骨

2011年7月25日月曜日

身体との会話88・・・第6回ANJ臨床研究会

残りの座席数がわずかです。申し込みはお早めにお願いします。

会場の変更に伴い、若干の余裕があります。

第6回ANJ臨床研究会のご案内

◆ 日時:2011年8月7日(日)午前9:30~12:00 午後1:00~4:30


◆ 会場:東京・都墨田区江東橋2-18-8 第六ミナミビル 3F

  http://www.k-rooms.jp/lunch/pdf/map_print.pdf
◆ 講師:菊地光雄B.C.Sc L.B.S

◆ 受講料:18,000 円

◆ 募集定員:先着15 名

◆ 受講資格

◆ 2011 年度AMI 国際、ANJ 国内ベーシック、アドバンス認定者のみに限定させていただきます。

 

* アクティベータ施術院データーベース登録されている認定者のみです。

* こちらで確認してください

   ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

  http://activator.blogdehp.ne.jp/category/1479375.html
★ 研究会の問合せや質問は、CCRK菊地までお願いします。

  TEL0438-98-9811 ccrkK@kisarazu-chiro.com

★ ANJ臨床研究会の内容等詳細についての質問はANJ事務局では返答できませんので、事務局への   

問合せや質問はご遠慮下さい。よろしくお願いします。★

★ 申し込み先 ★

 アクティベータ・ネットワーク・ジャパン事務局

 申し込みはこちらから

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 http://activator.blogdehp.ne.jp/category/1479373.html
 電話、FAX、メールでも申し込めます

  TEL&FAX: 092-732-4533

  E-mail : info@activator.gr.jp

★  申し込み締切日2011年8月2日(火)PM 1:00 まで ★



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拳骨

2011年7月19日火曜日

身体との会話87・・・慢性期のオスグッド症


急性期の捻挫の復習である。急性期の捻挫の大方は整形外科を受診しレントゲンを取り、骨折の有無を確認する。その後1,2週間経って経過が芳しくなくて代替医療に訪れるケースが殆んどである。なかには今回のように負傷してすぐに来院するケースもある。

現代医学の盲点は病理中心の思考から治療を成立させようとすることである。診断すなわち結果を的確にみいだし、宣告することで患者も「これが原因か」と納得することである。診断は的確にできるが治療法が無い。

捻挫を機能的な側面から見れば、機能障害の契善にはAMは理にかなった改善ができる。病理に伴った機能異常の改善が臨床的には有効である。捻挫を機械的に見ると盲点で先行きが見えなくなる。機能障害を有機的な他の機関とのリックを開放的に似ていくことが必須である。

機能障害と病理とは後先を決めることはできないが、急性期の場合は病理による機能障害とみたほうが治療結果は良い。慢性期の機能障害と病理の関係は、先に機能障害が起こり、病理(結果)になると考えたほうがよさそうだ。もちろん決め付けは良くない。検査で判断することが肝要である。

さて、オスグッド症はスポーツ障害の膝部門では上位に入る慢性的な障害である。慢性的というのはスポーツを繰り返すと何度でも再発することである。安静にしていると痛みがなくなり、再度練習を行うと再発するといったケースが多い。

機械的に膝だけを考える治療を行っていると再発を何度でも繰り返す。更に、筋力強化やストレッチングの指導を行う。しかし、功を奏しない。また、このような治療と指導は時間がかかりすぎる。半年や1年以上もかかることがある。そんなことをしていたのではスポーツを行う時間がなくなってしまう。

写真の彼は小学5年生から発症し現在高校2年まで繰り返す痛みがある。小学1年生から野球をはじめ5年生で発症し、高校2年の現在まで練習をやると痛くなる。しばらく練習を休んでいると痛くなくなる。練習を再開すると痛くなる。それの繰り返しである。一時は野球をやめることも考えたらしい。

また、中学や高校になると周りの目を気にし始め、別メニューや練習を休む事を敬遠する。心理的にも影響する。もちろんいろいろな治療は受けている。しかし、どこの治療も機械的に膝の痛い部分しかみないために結果は同じである。治療では治らないと諦めて、結局治療を行わなくなってしまう。

そのような選手は沢山いる。彼は特別なケースではない。さて、このような慢性的な再発を繰り返す症状をどのように改善していくか紹介する。写真では分かりにくいが、彼は両膝の脛骨粗面が隆起している。特に左側が顕著に見られる。オスグッド症の典型的な骨変形である。

拳骨

2011年7月4日月曜日

身体との会話84・・・急性期の捻挫5


既にご存知の先生方も多いと思う。AMリサーチで出てくるねずみの研究である。人工的に作ったねずみの脊柱に炎症を起こさせて、AMIで直接矯正すると炎症がおさまる研究である。この研究はWFCの研究発表で最優秀賞を受賞した研究である。

さて、臨床でも同じような結果が出ている。過去にも同様のことがあったが、特別気にもかけずにいたが、セミナー前にプレゼンの準備を進めていて、アッハ~!!と気がついた。こういう事だったのか!! 納得の結果である。

人間での研究は行われていないので、詳細なメカニズムはわからず推測の域はでないが、臨床では多々みられることである。現在、このブログで症例報告をしている、急性期捻挫の炎症症状が当たり前のように改善する。

前回の写真は、受傷後の写真である。今回の写真は翌日の2回目の施術前の写真である。初回時の、赤外線の温度計測器で患部の皮膚温度を測定した。

初回術前 右26度 左33度 術後 右26度 左31度

2回目術前 右26度 左28度 術後 右26度 左28度

施術の前後で皮膚温の変化がみられた。当然痛みも軽減し関節機能も改善し、患側の足関節の運動も改善した。皮膚温度は炎症症状の一つの「発熱」と考えることができる。AMでの矯正後には顕著に皮膚温度の変化がみられたことは、脈管系に何らかの影響を与えたことになる。

もちろん、振動刺激は自律神経に影響をあたえるわけだから、当然といえば当然である。刺激に対する身体反応には諸説云々がたくさんある。そのなかでも痛み刺激による防衛反応が自律神経系を大きく乱すことは想像がつく。

例えば、痛み刺激に対して人の皮膚温は低下し心拍数は増加する。これは、痛み刺激が、副交感神経機能を抑制して心拍数を増加させる。また、交感神経α・β受容体系機能を高め末梢血管を収縮させ、心拍数を増加させるらしい。

したがって、人は捻挫などの痛みで、ドキドキして皮膚が冷たくなる。(痛み刺激を止めると皮膚温は3~4分で回復)これは交感神経が緊張したと考えられる。その痛みの原因に対して、「逃げようか、闘おうか」と、身体が判断している状態である。

おいおい待てよ・・・痛みで皮膚温が下がるなら勝手に炎症がおさまるだろう・・治療など必要ないだろう・・・そのようなご意見もあるだろう。次回に・・

拳骨