2013年2月20日水曜日
体罰2・・・身体との会話198
前回の続きになるが、臨床の現場においてもスポーツ選手の問題は身体の障害だけにとどまらず、障害の背景には指導者と選手の人間関係が関与していることもある。先日こんな選手が見えた。
少年野球の選手で、指導者から「走り方のフォームがおかしいから走れないんだろ。だからレギュラーで使えない。」と言われて、お父さんがなんとかなフォームを直してくれと来院した。お父さんの目から見ては実際にはそんなに早い、遅いの差はないようだ。
野球の走力はベースランといって、ベースを回る際にベースを踏む位置や走る際のライン取りがベースランの早い遅いにかかわってくる。よって、同じ50M走で同タイムでもベースランのコースライン取りの違いで差が出る。
このコースラインの取り方は指導者が教えるべきであるが、少年野球の指導者がどれほど知っているか疑問である。欲を言えば打球の方向、野手の動きでもベースランは変わってくる。そこまで予測して走るのがベースランである。
指導者は自分の理想であるフォームを持っている。バッティングフォーム、ランニングフォーム、投球フォームと、そのフォームが同じ選手は気に入られる。フォームが違うと変えられることがある。能力の高い選手はあまり変えられることはないが、ほとんどの選手が変えられる。
投球フォームなどは最たるものである。フォームを変えることができないと何かとレギュラー入りも難しくなる。指導者からみて素直じゃないとなる。そうなると体罰ではないが試合に出場することはもちろん練習も同じことをさせてもらえない。
これマアだけでなく、プロも少なからずある。オリンピック選手にあっても同様である。日本のスポーツ界の土壌がそういうものであることは事実である。
学校の部活は選手が試合に出るか出ないかは大きな違いがある。それは、選手以上に父兄が思っていることがある。選手は補欠でも裏方でも学びがあり、部活を通して人間形成は見事に成長する、。
高校野球など見ていると、それ以上に父兄の気持ちの入れ方は半端じゃない。よって、指導者から嫌われたらベンチ入りなどありえない。少しくらいの体罰など目をつぶるのが現状である。指導に関して父兄が口をはさむのはいっさい厳禁なところもある。
最近のアマのスポーツ競技は全国大会になるとTV放映するので、学校経営者も良い宣伝になる。マラソンや野球といった長時間にわたって全国区で放映されるのは名が売れる。経営者もスポーツに力を入れるために、越境して選手を集め特待制度で優秀な選手を集める。
全国に出ることによって指導者は優秀な指導者として崇め奉られて、多少のことは目をつむってまで指導を行わせる。当然、指導法などに経営者は口などはさめなくなる。それが習慣化すると体罰などは罪の意識などなくなり、当たり前のことになる。
2013年2月16日土曜日
体罰1・・・身体との会話197
久しぶりの更新です。
最近、体罰が話題である。犠牲者が出て初めて公になり、物議を呼んでいる。日本のスポーツ界において、特に競技スポーツを行っていた方は一度や二度は経験があるだろう。小生の身近な指導者にも人目をはばかることなく叩いている方がいる。
以前はチームにかかわっていたので、練習の現場に出かけて行ってみていたが、やはりいろいろな指導者がいる。理論家、実践型、カリスマ型・・・それぞれ個性があり、試合でもそこそこ結果を出している。
ここでは体罰を良いか、悪いかという議論ではなく体罰の背景的なものを考えてみたい。日本のスポーツが一般化されたのは戦後であり、東京オリンピックで弾みがつき老若男女が健康を目的に広がったようである。
それまでは「スポーツ」といった言葉自体が普及しておらず「体育」といった、身体を動かして心身の育成が目的であったようだ。特に日本では心身の鍛練には武道が奨励されていて、ボールなどの球技などはごく一部の人たちが行っていた。
武道とスポーツは根本的に違うのでそこを理解しなで混同していると、おかしな解釈でひとくくりにしてしまうといいとか、悪いとかになってしまう。まず、武道は楽しみなどないもので、礼節から入っていくものである。
柔道、剣道、空手道・・相手を敬う礼節、所作、忍耐、命の尊さなどを学ぶためのものであり、ある程度の厳しさや、我慢強さを身につけるためにある。スポーツは礼節より楽しみから入れる。キャッチボール、サッカーなどは小さなお子さんとお父さんやお母さんが広場で手軽にできる。
まずは楽しみ、親子のコミニュケーションからできるのがスポーツである。武道とスポーツの大きな違いはここにある。真冬の外で、素足で寒稽古など欧米人からみたら信じられないだろう。今でこそ武道をやっている欧米人はときどきニュースに出るが。
スポーツは室内体育館で冷暖房が利いたところでできる。環境までも武道とスポーツは違う。その武道をオリンピックに取り入れ用と苦労されたのが柔道の生みの親である「加納治五郎」である。その夢がかなって東京オリンピックで初めて柔道が種目入りした。
その日本の柔道界で指導者が体罰で選手の謀反をひるがえすような感情的な展開になってしまたた。日本のお家芸の柔道で勝てないとプレッシャーはすごいものを感じるだろう。身近に感じた例が私学の高校野球の監督など典型的な例である。
勝利主義の高校野球で数年甲子園に出場ができないと首のすげ替えなど当たり前の世界である。勝てば官軍で教職員の席順まで勝ち組と負け組では上座、下座にわかれる。中には胃潰瘍など身体的障害を起こしたり、転職する指導者も出てくる。
よく言われる言葉に「楽しんでやれ」という言葉があるが、いろいろな解釈ができるだろうが、武道においても厳しさや投げられた痛さからは到底楽しみなどわきあがってこない。スポーツにおいても競技スポーツの色が濃くなればなるほど練習のつらさや、疲労感で楽しみなど縁遠い。
試合で勝って初めて練習の辛さや、きつさが忘れられるというものである。試合で勝利するのは一人か一チームしかないので多くの人が涙をのむのが現実である。その多くの人は負けても、その過程においての辛さを糧にすることも学びである。・・続く
2011年9月27日火曜日
身体との会話100・・・治療時間4
リズムのある治療を行うAM臨床家
昨日は君津木更津剣道連盟主催の剣道大会があった。この大会にANJでチャリティボランティア治療を行った。ボランティア治療の参加者は二入だけでちょっと寂しいような気もしたが、実際に治療を始めると、どういうわけか楽しい。
ふたりだけでも、そんなに会話ができる時間もなく治療に専念していて休む間もないくらいだった。それでも楽しかった。楽しいとは面白くおかしくという意味では無い。エネルギー的にストレスも感じず疲労感もなく心がはずむような感じである。
どうしてかなと昨夜は考えた。答えは出なかった。今日、一緒に協力してくれた先生からメールが届いた。「二人で自分たちのペースで出来たので比較的楽でした。また一人当たりにかかる時間も同じぐらいだったので、お互いのリズムが狂わなかったのも疲れなかった要因ではないでしょうか。」
なるほど。
ペースがあったり、治療時間が同じであったりと相方とのリズムが良かった・・・治療人数も二人で32人で一人一人が全く同じで16人だった。全く同じペースなのは言われてはじめて気がついた。治療時間が同じであるということは治療の間のとり方、患者さんと治療家の間のとり方(この場合距離では無い)がふたりとも全く同じだったのではないかと思う。
こういうこともあるのだと思った。治療結果も然ることだが多分患者さんの気持も良かっただろうと思う。治療が終わるたびに患者さんから感動の声や驚きの声が聞こえた。決して大げさではない。治療をして終わった後の変化に驚くことは日常の臨床によくあることだ。
さて、治療時間の中に小生は「間のとり方」が必要だと思う。「間」とは・・考えると難しくなるのでここではリズムと考えたほうが理解しやすい。例えばAMの治療は非常にリズムが良い。特に検査と矯正、再検査がリズムよくセットになっている。また、検査と矯正が患者さんの姿勢をいちいち変える事無く腹臥位で一連の流れでできる。こんないいことは無い。
アイソレーションテストやストレス、プレッシャーを行うのもリズム(流れ)があっていい。このリズムは術者と患者さんとの関係にも無言のコミニュケーションが成立している。アイソレーションは患者さんが能動的に行う、治療に積極的な参加だ。患者さんが無意識うちに治療に参加することは潜在的に自然治癒力を高める。
このリズムでのアイソレーションは患者さんは踊りを踊っている感じをするかもしれない。きっと脳は喜んでいるはずだ。脳の活性化は生命の活性化につながる。脳は常に考えたり、新しい情報への興味は非常に活性化する。右手を上げて・・・この言葉で脳は新たな情報が入ってきて活性化する。
アクティベータ器の振動刺激も然ることだが、言葉での誘導にたいして患者さんが自主的に考えることは中枢系から生命の活性化を促す要因でもある。初心者にとって、検査と矯正のリズムをとるのはすぐにはできないかもしれない。下肢長の長さに目を奪われると、どちらが長い短いにこだわってしまう。
下肢長の評価に目を奪われると、判断がつきにくい部位で何度もやり直しをしてリズムが来るてくる。小生なども時折ある。こんな時はこの部位は飛ばして上のレベルに行ってもいいと思う。その理由も経験と共にわかってくる。逆にリズムよく検査、矯正ができるようになると評価が迷わなくなってくる。
さて、このリズムはどうして身につけるのか・・やはり、いつもいいているが理屈では身につかない。身体で何度も体験して繰り返し、繰り返し覚えるしか無い。他の人に聞いても答えはもらえないだろう。治療時間はこのような間のとり方、リズムが大切で、これらが身につくと、治療時間が設定できる。
更に、治療時間が20分と設定したらその20分で治療計画を立てる練習しておくといい。ベイシックは必須である。次に症状と脊椎レベルの#3,#4、#5を組み合わせてこの刺激はどのような反射を引き出すかを考えればさほど時間はかからない。
拳骨
2011年8月9日火曜日
身体との会話92・・・第6回ANJ臨床研究会
7日に行われた第6回ANJ臨床研究会で「ねこ背がスッキリ治る本」(中経の文庫)の著者原先生(いいだ整骨院院長)の講義のである。本の内容に沿ってねこ背の自己矯正のエクササイズの実技である。
このたぐいの本は山ほどあるが、その中でも5万部売れた。一般的にイメージしていた、あるいは整体や整形外科の姿勢の良し悪しを身体骨格のS字湾曲からの視点を違った角度で見ている。なるほどと思うところである。
長年の臨床から培った身体骨格の異常を、一般論から違った視点からのアプローチは臨床経験の豊かさから来る鋭い目線である。実際に受講生も行ったが思った以上に、身体骨格の機能を思うように働かせることができないことに気づいていなかった。とても面白い講義であった。
さて、本題の身体との会話は、かなりシンプルになってきた。「森を見て木を見る。木を見て森を見る」この基本的な考えを実践していくと、手技治療の無駄が多いかわかる。人間の身体は「心身一如」この関係性は一見複雑であるが、術者の思考でシンプルになる。
参加された先生方は、複数回履修されているので、飲み込みが早く臨床の現場で実践的に使えるはずだ。引き出しのアイテムはいくつあってもいい。こノテクニックもその内の一つと思って使ってもらえれば嬉しい。身体の変化が気づくようになると治療の面白さがわかってくる。
現代医学は専門分野にに特化したスペシャリストで、身体のパーツをみることに長けている。我々代替医療は「心身一如」この関係性を大切に、身体の各系の繋がり、関係性に目を向けて診立てをして行くことが大切である。一つの系にこだわってしまうとどこかでボタンの掛け違いをしてしまう。
拳骨
2011年8月5日金曜日
身体との会話91・・・「月間手技療法」AM症例報告
急性外傷の足関節捻挫と慢性的に繰り返すオスグッド症をアクティベータ・メソッドで早期に改善した症例を「月間手技療法」(たにぐち書店)8月号、9月号に連載した。
8月号は「アクティベータ・メソッドによるスポーツ外傷・障害へのアプローチ1」~アクティベータ・メソッドの正しい理解~ AMの発展経緯、日本でのAMの現状、AMI公認セミナーの導入、AMIIの一人歩きなど、AMの理解を深めてもらうための記述である。
9月号は「アクティベータ・メソッドによるスポーツ外傷・障害へのアプローチ2」~急性外傷の足関節捻挫と慢性的なオスグッド症の早期改善症例~ 身体との会話で述べているようなことを実際の症例を系統立てて報告している。
AMは手技を提供する先生方には、特別面白みのあるテクニックではない。誰でも同じようにでき、更に同じ結果が出る。当たり前のようなテクニックであるが、AMの特徴はそこにある。誰でも同じようにでき、世界共通の治療が受けられる。
拳骨
2011年8月2日火曜日
身体との会話90・・・慢性期のオスグッド症3
今回の急性外傷とオスグッドの症例は「月間手技療法」(たにぐち書店)8月号、9月号に連載される。興味のある方は一読されることを願う。特に、AMをいまいち理解できていない方は必読である。
8月号は症例報告の前に「アクティベータ・メソッドの正しい理解」である。AMとは何か? AMの発展の背景、独り歩きしたアクティベータ器、AMの普及などを述べた。読むことによりAMノ理解が深まるはずである。
9月号は、身体との会話で再三言っている「森を見て木を見る、木を見て森を見る」を臨床にはてはめて症状や、患部にとらわれることなくAMにしたがって治療を進めていくことでいい結果が出る症例として、急性外傷の捻挫と慢性的に再発を繰り返すオスグッド症の早期改善した症例報告である。
この項では症例報告の内容について詳細は記載できないが、以前同様に臨床的なヒントになることは紹介していく。
写真は、初診の時の膝屈伸運動の状況である。写真の角度までしか出来ず、痛みも強く歩行すら痛みで跛行している状態である。脛骨粗面の骨隆起もあり、特に左の隆起は右より顕著である。ポジション的にキャッチャーは不可能な状態である。
さて、治療だがいつものごとくAMに則ってベーシックを取り、その後四肢を見ていくといった基本をしっかり治療していくだけである。手技にこだわる先生方には面白みのない治療法である。手技技術を売り物にする手技療法は、ある意味技術の向上は自己満足の部分がある。
自己の技術に酔いしれて、臨床の本来の姿が隠れてしまう傾向にある。それもよし。結果が良ければ患者も満足、術者も満足それでよし。技術に拘る必要もないだろう。よって、AMはさほど面白みのない治療法である。
AMに則って治療を行っていけっば誰でも同様の結果が出る。手技技術を売り物にするには、まこもってつまらない。誰でもできてしまう。また、AMの良さがそこにある。そう、誰でもで切ることがいいことである。誰でもできることが患者にとっては大き利益である。
世界共通の治療が世界中で受けられるのである。こんないいことはない。Df.Fuhrの狙いはここにある。自己満足に陥りやすい手技療法を誰でも、簡単にできていい結果が出る。まして、世界共通の治療理念で世界中どこでも、同じ治療が受けられる。こんないいことはない。
拳骨
2011年7月25日月曜日
身体との会話88・・・第6回ANJ臨床研究会
残りの座席数がわずかです。申し込みはお早めにお願いします。
会場の変更に伴い、若干の余裕があります。
第6回ANJ臨床研究会のご案内
◆ 日時:2011年8月7日(日)午前9:30~12:00 午後1:00~4:30
◆ 会場:東京・都墨田区江東橋2-18-8 第六ミナミビル 3F
http://www.k-rooms.jp/lunch/pdf/map_print.pdf
◆ 講師:菊地光雄B.C.Sc L.B.S
◆ 受講料:18,000 円
◆ 募集定員:先着15 名
◆ 受講資格
◆ 2011 年度AMI 国際、ANJ 国内ベーシック、アドバンス認定者のみに限定させていただきます。
* アクティベータ施術院データーベース登録されている認定者のみです。
* こちらで確認してください
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://activator.blogdehp.ne.jp/category/1479375.html
★ 研究会の問合せや質問は、CCRK菊地までお願いします。
TEL0438-98-9811 ccrkK@kisarazu-chiro.com
★ ANJ臨床研究会の内容等詳細についての質問はANJ事務局では返答できませんので、事務局への
問合せや質問はご遠慮下さい。よろしくお願いします。★
★ 申し込み先 ★
アクティベータ・ネットワーク・ジャパン事務局
申し込みはこちらから
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://activator.blogdehp.ne.jp/category/1479373.html
電話、FAX、メールでも申し込めます
TEL&FAX: 092-732-4533
E-mail : info@activator.gr.jp
★ 申し込み締切日2011年8月2日(火)PM 1:00 まで ★
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拳骨
会場の変更に伴い、若干の余裕があります。
第6回ANJ臨床研究会のご案内
◆ 日時:2011年8月7日(日)午前9:30~12:00 午後1:00~4:30
◆ 会場:東京・都墨田区江東橋2-18-8 第六ミナミビル 3F
http://www.k-rooms.jp/lunch/pdf/map_print.pdf
◆ 講師:菊地光雄B.C.Sc L.B.S
◆ 受講料:18,000 円
◆ 募集定員:先着15 名
◆ 受講資格
◆ 2011 年度AMI 国際、ANJ 国内ベーシック、アドバンス認定者のみに限定させていただきます。
* アクティベータ施術院データーベース登録されている認定者のみです。
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拳骨
2011年7月19日火曜日
身体との会話87・・・慢性期のオスグッド症
急性期の捻挫の復習である。急性期の捻挫の大方は整形外科を受診しレントゲンを取り、骨折の有無を確認する。その後1,2週間経って経過が芳しくなくて代替医療に訪れるケースが殆んどである。なかには今回のように負傷してすぐに来院するケースもある。
現代医学の盲点は病理中心の思考から治療を成立させようとすることである。診断すなわち結果を的確にみいだし、宣告することで患者も「これが原因か」と納得することである。診断は的確にできるが治療法が無い。
捻挫を機能的な側面から見れば、機能障害の契善にはAMは理にかなった改善ができる。病理に伴った機能異常の改善が臨床的には有効である。捻挫を機械的に見ると盲点で先行きが見えなくなる。機能障害を有機的な他の機関とのリックを開放的に似ていくことが必須である。
機能障害と病理とは後先を決めることはできないが、急性期の場合は病理による機能障害とみたほうが治療結果は良い。慢性期の機能障害と病理の関係は、先に機能障害が起こり、病理(結果)になると考えたほうがよさそうだ。もちろん決め付けは良くない。検査で判断することが肝要である。
さて、オスグッド症はスポーツ障害の膝部門では上位に入る慢性的な障害である。慢性的というのはスポーツを繰り返すと何度でも再発することである。安静にしていると痛みがなくなり、再度練習を行うと再発するといったケースが多い。
機械的に膝だけを考える治療を行っていると再発を何度でも繰り返す。更に、筋力強化やストレッチングの指導を行う。しかし、功を奏しない。また、このような治療と指導は時間がかかりすぎる。半年や1年以上もかかることがある。そんなことをしていたのではスポーツを行う時間がなくなってしまう。
写真の彼は小学5年生から発症し現在高校2年まで繰り返す痛みがある。小学1年生から野球をはじめ5年生で発症し、高校2年の現在まで練習をやると痛くなる。しばらく練習を休んでいると痛くなくなる。練習を再開すると痛くなる。それの繰り返しである。一時は野球をやめることも考えたらしい。
また、中学や高校になると周りの目を気にし始め、別メニューや練習を休む事を敬遠する。心理的にも影響する。もちろんいろいろな治療は受けている。しかし、どこの治療も機械的に膝の痛い部分しかみないために結果は同じである。治療では治らないと諦めて、結局治療を行わなくなってしまう。
そのような選手は沢山いる。彼は特別なケースではない。さて、このような慢性的な再発を繰り返す症状をどのように改善していくか紹介する。写真では分かりにくいが、彼は両膝の脛骨粗面が隆起している。特に左側が顕著に見られる。オスグッド症の典型的な骨変形である。
拳骨
2011年7月13日水曜日
身体との会話86・・・急性期の捻挫6
2回目に来院したときの屈伸運動である。初回の治療後にはほとんど腫脹と痛みは軽減して、可動域もだいぶ改善した。歩行さえも困難だった足関節が、写真のように可動域も改善し屈伸ができるようになった、。
2回目の治療後には、明日からのリハビリメニューと練習のメニューを作成して部活中の練習時間内で行わさせる。リハビリと練習は臨床研究で紹介したような神経機能を重視したリハビリである。もちろん練習メニューもスキルより神経機能を重視した内容になる。
リハビリを指導する際は、筋肉に目を向けて、捻挫にはこの筋肉が弱いから、この筋肉が内反の動きに関係するから・・筋肉に目を向ける傾向にある。捻挫に筋肉が関与していることは街がない。しかし、筋肉が働くのは神経支配であることを忘れてはならない。ましてカイロは神経機能を改善するテクニックである。
ここまで回復すると、後は回復が早い。日を追うごとに運動機能が向上する。練習も強度と時間を適切にアドバイススルことである。出来れば指導者との連絡を密に取り、練習メニューやリハビリを尊重して、選手が他の部員から蔑視されないような配慮があると回復はもっと早くなるだろう。
もう一つ大切な事は、捻挫を機械的にみて、靭帯が伸びている、切れている、筋肉が弱いから・・・と考えてテーピング等で固定しないことである。不安定を打ち消すために外側から固定することによって回復は遅れる。足圧の受容器を刺激するために行うテーピングは施工した方がいい場合がある。その場合は積極的行ってみる。
拳骨
第6回ANJ臨床研究会開催のお知らせ
◆ 日時:2011年8月7日(日)午前9:30~12:00 午後1:00~4:30
◆ 会場:東京・都墨田区江東橋2-18-8 第六ミナミビル 3F
http://www.k-rooms.jp/lunch/pdf/map_print.pdf
◆ 講師:菊地光雄B.C.Sc L.B.S
◆ 受講料:18,000 円
◆ 募集定員:先着15 名
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◆ 2011 年度AMI 国際、ANJ 国内ベーシック、アドバンス認定者のみに限定させていただきます。
* アクティベータ施術院データーベース登録されている認定者のみです。
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TEL&FAX: 092-732-4533
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ラベル:
スポーツ障害,
急性外傷,
肩こり、腰痛、スポーツ傷害、健康,
足関節捻挫,
捻挫
2011年7月4日月曜日
身体との会話84・・・急性期の捻挫5
既にご存知の先生方も多いと思う。AMリサーチで出てくるねずみの研究である。人工的に作ったねずみの脊柱に炎症を起こさせて、AMIで直接矯正すると炎症がおさまる研究である。この研究はWFCの研究発表で最優秀賞を受賞した研究である。
さて、臨床でも同じような結果が出ている。過去にも同様のことがあったが、特別気にもかけずにいたが、セミナー前にプレゼンの準備を進めていて、アッハ~!!と気がついた。こういう事だったのか!! 納得の結果である。
人間での研究は行われていないので、詳細なメカニズムはわからず推測の域はでないが、臨床では多々みられることである。現在、このブログで症例報告をしている、急性期捻挫の炎症症状が当たり前のように改善する。
前回の写真は、受傷後の写真である。今回の写真は翌日の2回目の施術前の写真である。初回時の、赤外線の温度計測器で患部の皮膚温度を測定した。
初回術前 右26度 左33度 術後 右26度 左31度
2回目術前 右26度 左28度 術後 右26度 左28度
施術の前後で皮膚温の変化がみられた。当然痛みも軽減し関節機能も改善し、患側の足関節の運動も改善した。皮膚温度は炎症症状の一つの「発熱」と考えることができる。AMでの矯正後には顕著に皮膚温度の変化がみられたことは、脈管系に何らかの影響を与えたことになる。
もちろん、振動刺激は自律神経に影響をあたえるわけだから、当然といえば当然である。刺激に対する身体反応には諸説云々がたくさんある。そのなかでも痛み刺激による防衛反応が自律神経系を大きく乱すことは想像がつく。
例えば、痛み刺激に対して人の皮膚温は低下し心拍数は増加する。これは、痛み刺激が、副交感神経機能を抑制して心拍数を増加させる。また、交感神経α・β受容体系機能を高め末梢血管を収縮させ、心拍数を増加させるらしい。
したがって、人は捻挫などの痛みで、ドキドキして皮膚が冷たくなる。(痛み刺激を止めると皮膚温は3~4分で回復)これは交感神経が緊張したと考えられる。その痛みの原因に対して、「逃げようか、闘おうか」と、身体が判断している状態である。
おいおい待てよ・・・痛みで皮膚温が下がるなら勝手に炎症がおさまるだろう・・治療など必要ないだろう・・・そのようなご意見もあるだろう。次回に・・
拳骨
2011年6月3日金曜日
身体との会話78・・・急性期の捻挫治療2
さて、レントゲン検査の結果、骨折や完全な靭帯断裂が無いとわかれば、捻挫として治療ができる。レントゲン検査は必ずしも、骨折などの鑑別診断のためにあらず。患者さんとのコミニュケーションを構築する場合にも必要となることもある。
通常であれば中度の捻挫や骨折などは、シーネやギプスで固定され経過観察である。後は自然治癒力にお任せの治療である。当然時間がかかる。時間のある方はいいが、高校生のスポーツ選手など時間などあるはずもない。
数回の大会である。春の関東大会地区予選、県大会、関東大会、夏の総体の県予選、総体、選手権予選、選手権大会、秋季大会・・この程度ある。あくまでも予選があるとうことは、予選で敗退してしまったら終わり。
少ない試合に出たいのは誰でも同じである。多少の怪我は無理をしても出場したいのは当然である。軽微な捻挫など治療などしないことも多い。まして試合間近で怪我をしたら藁をも掴む気持ちで早く治したい。そんなときにどんな医療機関の選択ができるか。
一般的には、整形外科、整骨院、整体、カイロ・・こんな順位で選択されるのではないかと思う。あるいは、患者の満足が得られるず複数の医療機関を受信する選手も多い。中には大きなスポーツ外来がある大学病院や総合病院を受信することもある。
比較できるのものではないが、軽度な捻挫でも現場復帰までに時間がかかりすぎる。2,3週間は当たり前のようである。一にでも早く現場復帰をさせるような治療が必要である。そこで大切なのが症状の診方である。症状を病理で診るのか、機能で見るか。
病理で診たら我々は専門外なのでお手上げである。我々の治療の対象は機能障害である。病理と機能を分別付けて診ることが早期改善になる。また、痛みと病理も分けて考えることが必要である。セミナーの下肢長神経学で軽く話をしたが、初期の痛みと二次的な痛みの経路が違うことを理解してほしい。
治療の対象とする痛みは二次的な痛みである。この痛みは各系の機能的な異常によって引き起こされているので、十分我々の治療対象になる。また、この二次的な痛みは、患部の代償的なものの痛みと考えることもできる。そのことは臨床的みても矛盾がない。
さて、治療だがいつも言っているように患部を症状を追いかけないことが肝要である。患部に対する治療は最後でいい。まして、腫脹がある状態の患部にアジャストは避けるべきである。患部は二の次である。では何をしたらいいのか・・・AMなら簡単に答えは出る。ベーシックをしっかり行うことである。
拳骨
通常であれば中度の捻挫や骨折などは、シーネやギプスで固定され経過観察である。後は自然治癒力にお任せの治療である。当然時間がかかる。時間のある方はいいが、高校生のスポーツ選手など時間などあるはずもない。
数回の大会である。春の関東大会地区予選、県大会、関東大会、夏の総体の県予選、総体、選手権予選、選手権大会、秋季大会・・この程度ある。あくまでも予選があるとうことは、予選で敗退してしまったら終わり。
少ない試合に出たいのは誰でも同じである。多少の怪我は無理をしても出場したいのは当然である。軽微な捻挫など治療などしないことも多い。まして試合間近で怪我をしたら藁をも掴む気持ちで早く治したい。そんなときにどんな医療機関の選択ができるか。
一般的には、整形外科、整骨院、整体、カイロ・・こんな順位で選択されるのではないかと思う。あるいは、患者の満足が得られるず複数の医療機関を受信する選手も多い。中には大きなスポーツ外来がある大学病院や総合病院を受信することもある。
比較できるのものではないが、軽度な捻挫でも現場復帰までに時間がかかりすぎる。2,3週間は当たり前のようである。一にでも早く現場復帰をさせるような治療が必要である。そこで大切なのが症状の診方である。症状を病理で診るのか、機能で見るか。
病理で診たら我々は専門外なのでお手上げである。我々の治療の対象は機能障害である。病理と機能を分別付けて診ることが早期改善になる。また、痛みと病理も分けて考えることが必要である。セミナーの下肢長神経学で軽く話をしたが、初期の痛みと二次的な痛みの経路が違うことを理解してほしい。
治療の対象とする痛みは二次的な痛みである。この痛みは各系の機能的な異常によって引き起こされているので、十分我々の治療対象になる。また、この二次的な痛みは、患部の代償的なものの痛みと考えることもできる。そのことは臨床的みても矛盾がない。
さて、治療だがいつも言っているように患部を症状を追いかけないことが肝要である。患部に対する治療は最後でいい。まして、腫脹がある状態の患部にアジャストは避けるべきである。患部は二の次である。では何をしたらいいのか・・・AMなら簡単に答えは出る。ベーシックをしっかり行うことである。
拳骨
2011年5月30日月曜日
身体との会話76・・急性期の捻挫治療1
おおかたのカイロのオフィスには急性期の捻挫や骨折の患者はこないと思う。柔整などの看板をあげていれば話は別だが。当院は急性期の患者が訪れる。もちろん柔整の資格は持っているので法的に触れることはない。
もし、資格のないオフィスに訪れたらどうしたらいいのか? 例えば捻挫をしてすぐに来院し「先生のところで治療をしてほしい」と来た場合は? 診断権は無いので診断はできない。いくら患者が希望しても診断はできないので、その場で治療を行うまえに医師の診断、あるいはレントゲンなどの検査はやっておくべきだろう。
その上で治療を行う。さらに、この際の治療は「捻挫の治療」ではないことを理解する。ここが大切なポイントである。いくつかの国家医療資格以外は外傷の治療を行うことはできない。よって診断名に対する治療はできないということである。このことは患者とのコミニュケーションをはかり同意を得ることが大切である。のちの信頼関係につながる。
「捻挫」の治療を行わないで何を治療するのか? 患者は捻挫を早く直して試合に出たいから、捻挫を治してもらいたいのである。しかし、資格の無い治療家は治療はできない。ここで施術者が理解することは「捻挫」の治療ではなく「機能障害」の改善である。
捻挫を病理的に見ると、靭帯の部分断裂である。その度合によって手術、固定などの外科的な処置が施される。靭帯の損傷はある程度の時間が必要である。損傷した靭帯の修復はその人の自然治癒力の能力によって早くも、遅くにもなる。そこで思い出してほしい。
手技療法の多くの謳い文句は「自然治癒力」・・聞いたことがあるはずである。既にホームページ等で謳っている先生方もいるはずである。その自然治癒力のメカニズムを知っているか知らないかは別として。このことから靭帯損傷でも早期回復は外科的な治療以外でも可能であることが予測できる。予測というより、既に臨床ではその効果は体験済みであるはずである。
さて、捻挫をするとその痛みで情動的にも影響する。このことは神経学的に痛みの経路の違いで、刺激(外力)が加わった瞬間の痛みと、その後にじわじわ訪れる痛みとは別ものである。このことはセミナーでも話をした。寝ていない方はある程度理解したと思う。
よって、痛みは早期に取り除く、あるいは少しでも軽減することが必須である。のちのちの予後に影響する。そこで手技療法がどれだけ痛みを軽減できるかが問題である。「捻挫」という病理だけ見ると、特に急性の場合は安静が必須と考える。「安静=固定」これもか違いではない。場合によっては必要な処置である。捻挫の度合いによる。
「捻挫」を損傷の程度で3度くらいに分けている。通常、我々が扱える程度は2度くらい迄である。3度くらいになると手術の適応になることもある。この場合は捻挫というより靭帯断裂である。この2度程度までの急性期の捻挫をカイロの適応として治療を行って早期回復つなげるか現在治療中の症例をあげて、次回から検証してみる。
拳骨
もし、資格のないオフィスに訪れたらどうしたらいいのか? 例えば捻挫をしてすぐに来院し「先生のところで治療をしてほしい」と来た場合は? 診断権は無いので診断はできない。いくら患者が希望しても診断はできないので、その場で治療を行うまえに医師の診断、あるいはレントゲンなどの検査はやっておくべきだろう。
その上で治療を行う。さらに、この際の治療は「捻挫の治療」ではないことを理解する。ここが大切なポイントである。いくつかの国家医療資格以外は外傷の治療を行うことはできない。よって診断名に対する治療はできないということである。このことは患者とのコミニュケーションをはかり同意を得ることが大切である。のちの信頼関係につながる。
「捻挫」の治療を行わないで何を治療するのか? 患者は捻挫を早く直して試合に出たいから、捻挫を治してもらいたいのである。しかし、資格の無い治療家は治療はできない。ここで施術者が理解することは「捻挫」の治療ではなく「機能障害」の改善である。
捻挫を病理的に見ると、靭帯の部分断裂である。その度合によって手術、固定などの外科的な処置が施される。靭帯の損傷はある程度の時間が必要である。損傷した靭帯の修復はその人の自然治癒力の能力によって早くも、遅くにもなる。そこで思い出してほしい。
手技療法の多くの謳い文句は「自然治癒力」・・聞いたことがあるはずである。既にホームページ等で謳っている先生方もいるはずである。その自然治癒力のメカニズムを知っているか知らないかは別として。このことから靭帯損傷でも早期回復は外科的な治療以外でも可能であることが予測できる。予測というより、既に臨床ではその効果は体験済みであるはずである。
さて、捻挫をするとその痛みで情動的にも影響する。このことは神経学的に痛みの経路の違いで、刺激(外力)が加わった瞬間の痛みと、その後にじわじわ訪れる痛みとは別ものである。このことはセミナーでも話をした。寝ていない方はある程度理解したと思う。
よって、痛みは早期に取り除く、あるいは少しでも軽減することが必須である。のちのちの予後に影響する。そこで手技療法がどれだけ痛みを軽減できるかが問題である。「捻挫」という病理だけ見ると、特に急性の場合は安静が必須と考える。「安静=固定」これもか違いではない。場合によっては必要な処置である。捻挫の度合いによる。
「捻挫」を損傷の程度で3度くらいに分けている。通常、我々が扱える程度は2度くらい迄である。3度くらいになると手術の適応になることもある。この場合は捻挫というより靭帯断裂である。この2度程度までの急性期の捻挫をカイロの適応として治療を行って早期回復つなげるか現在治療中の症例をあげて、次回から検証してみる。
拳骨
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